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続 お金が無い ~撮影旅行よもやま話集~

 これは1990年の8月だったかに樽見鉄道を蒸気機関車が走ることとなったので、一人で蒸気機関車を写しに行ったときのお話です。

 カメラ機材はしっかりと後部座席に載せたのですが、鞄の中に財布だけを見事に入れ忘れたままで出発してしまい、財布が無いことに気づかないままに、高速道路に入ってしまいました。

 出口の料金所で、いざ高速道路の料金を支払おうと鞄を開けると、財布が無い、お金が無い。

 運が良いのか悪いのか、たまたま小銭入れとして使っていた車の灰皿(小生は喫煙習慣が在りません)の中に小銭が有り、行きの高速料金だけは何とか小銭だけでギリギリで支払うことが出来ました。

 残りは、1円玉や5円玉を含めても50円ほどしか有りませんし、キャッシュカードもクレジットカードも財布の中だったので、残念ながら有りませんでした。

 当然、食事も出来ず、飲み物も買えずのままで何とか蒸気機関車が疾走する写真を撮り終え、一般道をひたすら帰るはめになってしまいました。

 これでガス欠にでもなったら、大変なことになるところだったのですね。

 運も味方したのでしょうか、残量警告ランプは点灯していましたが、低燃費なコンパクトカーであったことが幸いし、燃料ギリギリのところで帰宅。

 財布を持って、自宅から一番近いガソリンスタンドに入って給油しました。

 ガソリンスタンドでは、ほぼ燃料タンク容量分の給油となったので、燃料は、あと残り1リットル残っていたがどうかだったのでしょう。

 今回はガソリンスタンドでギリギリ給油できましたが、財布を忘れる失態で、かなりのヒヤヒヤものでしたね。

 蒸気機関車の写真は、あっという間に走り抜けてしまうので、撮影出来たのは数ショットだけでしたが、無事に大伸ばしに堪えうる写真が1枚撮れていましたよ。

 スピードは遅くても、動いて接近してくる蒸気機関車等の鉄道写真の撮影では、可能ならばピントはナンバープレートに合わせ、被写界深度を無視しででも125分の1秒以上のなるべく速いシャッタースピードが必要です。

 さらに、真っ黒い車体のSLを黒く写すように露出補正して、撮影することをお薦めします。

 何も露出補正しないままだと、SLが何となく濃い灰色っぽい発色となってしまう場合がありますよ~。

 このトラブル以降、免許証入れには千円札を1枚入れ、小銭入れ化した灰皿にも、小銭を千円以上を常に入れておくようにしていましたが、昨今の新車には、『灰皿』自体が装備されていないんですよね~。

樽見鉄道を蒸気機関車が走る写真ですが、この頃はまだ鉄道写真は下手でしたね~ 

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