カレーの日
「ご無沙汰しています」。と言ったところでそれほど読者がいないのがこのノート。2ヶ月近く更新をしていなかったので流石にマズイと思った次第だ。
2ヶ月ぶりなので柔らかい内容がいいと思い。カレーを作ったことを記そうと思う。
一人暮らしを始めて一番最初に食べたカレーだ。料理としては初心者でもできるというのが一般論かもしれない。
だが、これまで大学の寮か北海道の実家でしか過ごしたことのない私にとっては、自炊が未知の世界なのである。
具材は母が実家の北海道から送ってくれたジャガイモと人参、そして玉ねぎ。そこにスーパーで買ってきた鶏胸肉。
少し小ぶりの玉ねぎを切って飴色になるまで肉と炒め。人参とジャガイモ、隠し味にりんごを切り刻んで入れた。
具材に焼き色がついたら後は水を入れて中火でジャガイモに熱が入るまでコトコト煮込む。ルーは少し入れ過ぎ?と思うくらいが丁度いい。
鍋の中にルーがとろとろと溶け出し、美味しそうな匂いがキッチンを漂い始めた。そろそろ頃合いだと思ったらジャガイモと人参に箸を刺す。
スッと入ればそのまま火を止め、出来上がりだ。丁度タイミングを見計らうかのごとく「ピー」という炊飯器のお米の炊けた音がした。
こっちはどんな具合だろうか?優しくお米を混ぜて冷ましたあと、少し深めの丼ぶり器によそい、ルーをかけた。
「いただきます」。
お米とルーを一対一の黄金比でスプーンに乗せ、口に運んだ。
「うん。これはまぁまぁかな」。思わず1人呟いた。ルーは手を混んでいた訳では無いが美味しい。りんごの隠し味が効いていた。
だが、「米が硬すぎる」。そっちかい!と思わず自分自身に突っ込んでしまった。明らかに芯が残っていた。
まあ、作ってしまったのは仕様がないので食べきった。問題は炊けたお米だ。
コイツをどうしようかと考えた結果、水を入れて混ぜ込み保温モードで翌朝まで待った。
すると、うまく柔らかいお米ができていた。芯も残っていない。なるほど、「料理は科学」とはその通りだと思った。
こういう経験をすると、今までご飯を自分のために作ってくれた人には頭が上がらない。染み染みと思う。
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