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しか
2023年6月10日 12:20
荒涼とした谷間に小さな集落。廃線になった鉄道の駅舎跡がランドマークになっていた。 戦後78年が経った昨年の夏、私は祖父が樺太から引き揚げた後に育った地である北海道陸別町小利別地区に足を運んだ。 寒々とした廃墟が軒を連ね、田畑もなく腰ほどの背丈の草が茂り、地区全体が草木に覆われていた。 1950年頃には1000人近くの住人が住んでいたとされる同地区。今は数軒の一戸建と数世帯が暮らす集合