見出し画像

「数字」に騙されず、「数」に隠された本質を見抜く力を

数字と数の違い、考えたことありますか?
意識しないと考えないことだと思います。
私も正直意識せずに生きてきました。

ここからが本題。
暑さ指数という指標があります。

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。 暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。

環境省熱中症対策予防情報サイトより

この指標が31を超えると「危険」とされ、運動に関する指針の中では「運動は原則中止」となります。
31を超えた状況、例えば炎天下で強度のある部活動を行うと熱中症のリスクが一気に高まるのです。

では31を超えなければ、一生懸命部活動をしてもよいのでしょうか。
これはあくまでも指標であり、判断基準の一つです。
暑さ指数が30以下だったとしても熱中症のリスクが31よりは下がるかもしれないが、全くなくなるわけではありません。
暑さ指数が27なら27なりの、30なら30なりの配慮は必要だが熱中症になるかもしれないことに、なんら代わりはないのです。
27だから、30だから大丈夫、ではないのです。
ちなみに25~27は「警戒」、28~30は「厳重警戒」です。

ここで、冒頭の答え合わせ。
数字は数を表す「文字」のこと、数は考えている対象であり「本質的なもの」のことです。

ですから、
大切なことは、数字で表されていることを額面通り受け止めるのではなく、数に隠された意味をどのようにとらえるか、なのです。

100点満点の数学のテストで、60点を取ったとしましょう。
苦手な人からすれば「頑張った60点」かもしれないし、
得意な人からすれば「失敗した60点」かもしれません。
特に、人によってとらえ方の異なる数字には注意が必要なのです。
テストの結果は所詮「数字」でしかないということです。

進路指導部にいたことは、よく模擬試験の結果とにらめっこをしていました。
この科目が伸びたらいいのにな、とブツブツ言いながら。
でも、先ほども言った通りテストの点数なんて、所詮は数字なんです。
実際生徒と面談指導をするときには「何を間違えたか」とか「学習法は正しいか」ということを確認していました。
点数なんて二の次なのです。

数学の教員が言うのだから、間違いはないでしょう。
数字に騙されてはいけない。
数の中にある本質を見抜いていこう。

書いた後にこのようなサイトを見つけました。
参考にさせてもらいましたので載せておきます。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?