中途半端に旅の思い出録㉑立山

ごきげんよう。人生で全47都道府県を旅行した私が、数々の記憶の欠片を取り出して振り返る企画。今回で21回目になります。まだまだゴールは遠いですが、今日も行ってみましょうか。

富山県・立山町
数年前の事ですが、私の母が元気なころに『満天の星空が見たい』とひとりごとを言ったことがありました。自分に言った訳ではなく、深い意味もなかったかもしれませんが。見たいなら、自分が夢をかなえてあげようと勝手に決めて、旅行にかこつけて、星の見えそうな場所に勝手に誘う事にしました。九州の離島とか関西でも山の上の旅館を探して行きましたが、行いが悪いせいか、行くと大抵天気が悪く、なかなか満天の星にありつけませんでした。
そんな中、本屋で買った日本の絶景みたいな本で、立山の頂上で見る星が絶景だと知ります。じゃ、ここに行こう。単純な私はあっさり決めます。
立山のホテルは夏頃しか登れません。とりあえず場所もキープしないと。1年越しで計画を立てました。星を見るには新月の日がいいらしい。そして立山のホテルで一番いい部屋をキープしないと。チャンスはそう何度もない。気候の良さそうな時を選ばないと。当時はきちんと仕事をしていた頃なので、その期間に休みも取らないといけない。立山の開通期間は4月末から11月らしい。その中から新月の日を選びます。6月は梅雨だし避けたい。高山なんで9月以降とかなら寒そうだ。とりあえず、7月か8月の新月の日。という事で、2017年8月22と23の2泊に決めました。忘れたけど、どっちかが新月です。もう一日押さえておけばほぼ新月だし、2日あればどっちかは晴れるだろう…という甘い見込みでした。
幸い休みも取れ、ホテルの一番いい部屋も2日分取れました。お金は痛いけど、まあ仕方ないか。ホテルも星を見るツアーがあるようだし、あとは楽しみに待つだけ。
いざ、当日です。後は天気だけ、各地の旅行の土産などで買っていた、てるてる坊主が沢山あったので、7つくらい同行させました。天気予報は…かなり前から悪かったですが。
いざ立山へGo!JRを乗り継いだ後、頂上に行くのに様々な手段で乗り換えました。一応、フリー切符みたいなのを買っていましたが、立山登るのめんどくせ~。もちろん2日間の夜で満天の星を最低1日は見るのが目的ですが、着くまでも、大阪から全く太陽なんて見ることはなかったな。遠いので初日着くのは遅かったです。雨も降ってるし、一日目、星を見るツアーも中止。なんでやねん。一番いい部屋でも雨なら意味ないし、外も出られんし。二日目、また雨。どっちにしろ昼はどうしようもないので、黒部ダムまで観光に行きました。雨だけど、黒部ダムでは少し天気もマシになりました。
夕方、戻ってくるけど、2日目もまた雨でツアーなし。一体何しにこんなとこまで来たん?取返しもつかない満天の星ツアーはこうして終了しました。
3日目、虚無感の中、行きと同じルートで立山から下山して、大阪方面のJRに乗ります。走り出した瞬間、この3日間で初めての太陽が差しました。
役立たずのてるてる軍団にがっかりしつつ帰宅します。後、最低なことは、雨だったのは北陸地方だけで、日本全国、北陸以外はすべてに晴れマークがついてたこと。親孝行しとんのに一体、何の恨みがあるんですかね。

立山は 昨日も今日も 雨だった

無神論者の私にはに救いはありません。ここまでやってくれるか?悲しさが一杯でした。明日天気になーれ。今更遅いけど。では、ごきげんよう。


頑張ります。