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メンタル病んだら、まず悪態をついてみて欲しい

大学2年の時にメンタル病んだんですが、悪態をつく練習をしていたら、次第にメンタルが回復していった、という話です。

※今回もnote長めです。

メンタル病んだ自分語り

大学2年の夏、メンタルが死んだ。
原因は、肉体労働系バイトと接客系バイトによる肉体の酷使と精神的ストレス、数年ぶりの失恋。鬱病とまではいかなかったが、初めて人生のどん底にいた、気がした。(自称メンタル病みは大勢の人にとって失礼なエアプですしね、僕の場合だけ。読んでくれた人はそんなことないです。ただ、自分自身に保険を掛けたまでです)

病む前の生活習慣

平日の早朝5時に肉体労働のバイトへ赴き、昼間は大学で授業を受け、夜は深夜1時まで接客バイト。翌日、4時に起床し、バイトへ出かける準備をする。休日は、大学の授業時間枠が別の接客/肉体労働系バイトに化ける。1日の睡眠時間は布団で3時間、隙間に昼寝を2時間、トータルで5時間。1日のバイト時間は最低で10時間。(大学生の忙しい自慢、一度してみたかった。気持ちぃー)

とにかく自分の夢を叶えるために、お金を稼ぐのに必死だった。でも、心と体は追いついて来なかった。夜は接客バイトでお客さんからネチネチとしょうもないクレームを受け続け、朝は肉体労働バイトで体が疲弊しながら、現場の先輩から罵声を浴び続ける日々。睡眠不足が功を奏して、急速に心と体が削られていく。2か月も経つと、キンキンと耳鳴りが聞こえだした。寝不足とストレス脳が働かないから、視界も虹色にぼやけてきた。指先もプルプルし出して、痙攣が止まらない。そこへ来て、順調だったはずの好きな女子と音信不通に。

夏休みに入ってからは自己嫌悪の毎日。バイトもサークルも辞めて、人間社会と完全に隔離された生活。誰とも会わないから、声が出なくなり、外に出ないから筋力も低下していき、飯の買い出しも行かなくなり、どんどん痩せ細っていく。それでいて、自分の存在価値を否定することがやめられない。なんで生きてんだろ。



転機

夏休み終盤、10月。アパートのフローリングに横たわっていると、視界の端にポケットラジオが転がっていた。

そういえば、ラジオも全然聞けてなかったな。そう思い、好きだったオードリーのオールナイトニッポンをyoutubeで再生した。

(若林さん)
・・・コンビニのレジに並んでたらね、俺あの、エアマックス95を買った話をしたからでしょうね、後ろのカップルが俺の靴指さして「履いてる!履いてる!」って言ったんです。そんとき、
ブチこ○すぞごらあああ!!!!
って思ったけどね笑。

(春日さん)
いやいや、そんなに青筋立てんでも笑

ラジオブース

若林さんの暴言が衝撃的だった。何年も前から聞いていたけど、その時は新鮮に耳に入って来た。

昼間はバラエティ番組でコンプライアンスガチガチのMCをやっている人が、深夜ラジオになると履いている靴を笑われただけで、こんなに些細なことで暴言を吐くなんて。なんて器が小さいし、なんて口が悪いんだ!と改めて感じた。

でも、若林さんのキレ芸の数々は全部がファニーになるよう抑えられていて笑えたし、何より自分のイライラを代弁してくれているようで、すごく気分がスカッとした。

それまでの僕は、とてもシャイな性格で、自分の思ったことをなかなか口に出せなかった。まして、暴言なんて口に出す機会なんてそうそうなかった。親はそんな言葉遣いをしたことがないし、周りの友達もそんなに、口が悪くて下品な言葉遣いばかりする子達ではなかった。仲の良い友達に「バカ」と言うのですら緊張したし、弱弱しく囁く程度でしか言ったことがなかった。



ラジオを聞いているうちに、自分でも実践したくなってきた

他にも、若林さんは独身の時、朝起きたら枕に悪態を付くのがルーティンだったらしい。

「朝になってんじゃねえよ、タコオオ!!!」



こんな人がいるなんて笑っちゃう。

でも、実践してみたら案外楽しかった。
例えば、

「生乳の紙パックだと思って買ったら、低脂肪牛乳じゃねえかタコスケエエエ!!!」

みたいな。

人を傷つけるのは良くないから、
・あくまでファニーなものに。
・誰もいないアパートの部屋で。
・隣の人に迷惑にならない声量で。
という条件を付けた。


そこから、鬱屈とした生活に彩が感じられた。
バイトでお客さんにクレームを言われても、前なら、
「申し訳ございません」(あ、どうしよ、怒られちゃった。最悪だ。もうすでに家に帰りたい。誰か助けに来てよ。本当にダメだ、ダメだ)

って考えていたが、今なら、
「申し訳ございません」

(いや、僕に言われても知らんがな!!とっとと家帰って風呂入って早く寝ろ、ボケナス!!!)

と心の中で叫び、さらに家に帰ってからも声に出して叫ぶと、後に引きずるような、ストレスとなってシコリに残ることが次第に減っていった。

徐々にファニーさも失われていったが、声に出して叫ぶことで、ストレスの発散と同時に、邪気も払われている気がしなくもない。

高校生の時の自分が見たら、頭イカれたとしか思えないだろう。でも、叫ぶことで言霊となって、精神から引き離されていく感覚は、スピリチュアルなようでいて、メンタル的にはすこぶる良かった。

あのときオードリーに、もう一度出会えて感謝しかない。


おわりに

気分の浮き沈み、心の不調、メンタルの良し悪しは、外野の僕がとやかく言える偉そうな身分ではありません。何様だよ!余計なお世話だよ!そう思うのは当然のことですし、僕の配慮と思慮の無さ、人間性の欠落と精神年齢の幼さが原因です。人によって何がベストなのかは様々だろうし、悪態を付いたところで、正直どうこうなる規模の話ではないのは明らかです。まだ「悪態を付く」ことを試していないなら試して欲しい。その程度の軽い気持ちであることを反省しています。しょうもない記事を作ってすみません。不快になったら、もっと申し訳ないです。そのときは、ただただ申し訳ないです。

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