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ジャイアンツファンの独り言

    交流戦もたけなわ。巨人は6月4日のロッテ戦(東京ドーム)に勝ち、5勝2敗で同率首位に立った。



    セ・リーグでも28勝23敗4分けと、広島に1・5ゲーム差をつけ、首位を走っている。



    ジャイアンツファンにとっては、喜ばしい限りだが、いまの現状をもたらす分岐点となるシーンがあった。



    交流戦直前の5月26日の対阪神戦(甲子園)で飛び出した岡本和真の同点ホームランである。



    阪神が1-0とリードして迎えた9回表1死、クローザー・ゲラの157キロ初球を、完璧に捉えた一打だった。



    この試合は結局延長10回、丸佳浩の決勝犠飛で2-1と、巨人が勝利するのだが、いろんな点で岡本のホームランには、意味があるのだ。



    まずは岡本自身の復調。それまで得点圏で21打席無安打と、極度の不振に陥っていた彼の、久しぶりのホームランが、土壇場で飛び出した点。



   次に、阪神に甲子園で2勝1敗と2年ぶりに勝ち越した点。昨年は甲子園はおろか、東京ドームでも阪神に勝ち越せなかったのだ。



    さらに言えば、宿敵・ゲラを叩いた点。阪神はその後の交流戦でも、ショックが尾を引き、ゲラ、岩﨑の2枚クローザーが雪崩のごとく、打たれている。



    交流戦が始まり、巨人には追い風が吹いた。助っ人ヘルナンデスの活躍である。彼がスタメンに座った5月28日のソフトバンク戦(東京ドーム)以来、7試合連続でヒットを放っている。



    とりわけ注目を浴びたのが、5月30日のソフトバンク戦で、東浜巨から放った3ランホームランである。ヘルナンデスは、東浜の持ち球・シンカーを狙って打ったというのである。



    多くの助っ人外国人は、直球に強いが、彼が変化球にも対応できるのは、その後の試合を見ても分かる。チェンジアップやスライダーなど、変化球をことごとくヒットにしているのである。



    彼の登場以来、ジャイアンツは調子がいい。スタメンの4連打、5連打など序の口で、6月4日のロッテ戦(東京ドーム)では、ヘルナンデスを皮切りに9連打というセリーグタイ記録まで飛び出した。



    1点が遠い、あれほど貧打にあえいでいた打線が、ウソみたいである。この好循環も、岡本のホームランがもたらしたものであり、ひいてはヘルナンデスの好調も呼び寄せたのだ。



    交流戦がこの先どのように運ぶかは、神のみぞ知るだが、巨人打線は当分期待してもいいのではないだろうか。

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