合衆国に生を受けるということ ① :エリートたちは偽善者である
ブラッド・ウィルコックス氏 (米バージニア大学・家族社会学教授) の御言葉です
「成功の順序」 :これは 貧困の連鎖 を断ち切ります
少なくとも高校学位を取得
20代のうちにフルタイムで働く
子供が生まれる前に結婚する
「成功の順序」は、子供の貧困を最小限に抑えるのにも役立ちます
ところで、かの国のエリートたち は:
口で進歩的なことを言いながら、自分たちは 伝統的に“理想”とされた家族の形 を維持します
「未婚で子供を産むことは道徳的に間違っているか?」と、米バージニア大学の学生たちに尋ねると、その約3分の2が「間違っていない」と回答しました。ところが、次に「あなたは大学を卒業したら、フルタイムで働き、結婚してから子供を産みたいと考えますか」と尋ねると、97%が「はい」と答えました
回答者のうち、約 80% は結婚した両親のもとに生まれ、その両親は別れていません。全米のエリート大学の学生もほぼ同じで、73% は結婚した両親のもとに生まれており、片親である学生は少数派です
”表向きの家族倫理” と ”私的な家族志向” とのあいだの 乖離:これは エリート大学 で特に顕著です
全米家族調査(2022年)でも:
リベラル派の 18~55 歳の高学歴回答者で「結婚している両親がいたほうが、子供たちはより良い生活を送れる」に同意したのは わずか30% だった一方で、このグループの既婚者たちの 69% は「安定した結婚生活」を送っていました
かの国のエリートたちの 『偽善』
合衆国のエリートたちは、結婚と家族の問題につき、非伝統的な家族の形を 積極的に支持することはあっても、自ら実践する「成功の順序」を自らの成功の理由にはあげない:よしそれが善意からであるとはいえ、社会格差を助長する限り、これは『偽善』 です