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勝負に臨む気持ち

普段あまりドラマは見ないけど、今「下剋上球児」というドラマを見ている。弱小だった野球部が甲子園に出るまでの道のりを実話を元にして描いた物語である。自分が野球好きだから見始めた。そして想像通りに面白い。

何かしらの作品を見るとその中にどうしても自分と重なる部分を探してしまう。下剋上球児を見て自分が部活をやっていた時のことを思い出した。

自分は昔から野球が好きだったけど、坊主は嫌だったから野球部に入るという選択肢はなかった。それで親に勧められて何となくバスケを始めた。そしてそのまま小中高とバスケ部だった。やっていくうちにバスケが面白く楽しくなっていった。練習はキツかったけど、バスケを嫌いになることは無かった。

やはり試合となると自然と勝ちたいと思うようになる。普段の練習でも練習試合でもそうだが、最後の大会ともなるとその気持ちは大きい。試合前のあの独特の空気感、緊張感、燃え滾る気持ち。競技は違うが、ドラマの中の最後の大会に臨む球児を見て思い出した。

前の試合のハーフタイムでの練習を終えたあとにユニフォームに着替える。そしてバッシュの紐を結び直して目薬をさしてからイヤホンつけてテンションが上がる1曲を聞く。前の試合が終わって直ぐにアップが始まる。レイアップからのシューティングをしていく中で集中力を高めていく。この徐々に心身の感覚を研ぎ澄ましていく感じが懐かしい。

ただ久しくあの時のような燃える気持ちになれてない。部活もサークルも入ってない大学生活ではそんな気持ちを味わえることが無い。なんとなく退屈なのはそのせいだろうか。またあの時のような気持ちになりたい、あの時の気持ちになれるような勝負をしたいなと思う。プレッシャー、緊張、情熱、研ぎ澄まされた精神が揃った勝負ができる舞台は貴重だったんだなと感じる。

プロ野球や高校野球を見て盛り上がることは沢山ある。他人の勝負を見て応援して心躍るのももちろん良い。がやっぱり自分が何かしらに挑んだ時の記憶は色濃く頭の中に残っているし、今の自分のことも奮い立たせてくれる。何かあった時に「あの時○○できたんだから、これができない訳がねえだろ」というように思える。

そんな感じでこれから先も過去の自分に支えられて生きていくのだろう。ただずっと過去の自分に頼りたくもない。だから今この瞬間から新しい自分の歴史を作りたい。今できることをやるしかないんだよな。時々過去の自分に頼りながら。今は大学4年で卒業研究の真っ最中だ。今できるのは卒研の結果を出すこと。ダルいけど時間も無いしやるしかない。これを乗り越えたらまた新しい自分になれる気がする。

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