気分は名探偵!?推理×想像力で挑む課題作文【小学生のためのクリエイティブライティング】
こんにちは。finditsです。
この写真はなに?推理×想像力を求められる作文
突然ですが、この写真を見てください。
まるで大喜利のようなお題ですが、これもまた欧米では定番の小学生向けクリエイティブライティングのワークです。
・写真や絵を見て、その背景にあるものを想像する
・写真の“その後”を考察する
・題材になる写真や絵は、多種多彩でひとひねり効いているものが多い。
刑事や探偵のように推理を働かせつつ、この写真をもとに想像力を使って話を膨らませるということがメインテーマとなります。
1枚の写真を見ながら、撮影された瞬間の前後のことを考えたり、何が起きるのか想像したり。書く人の数と同じく、ストーリーが生まれる、まさにクリエイティブなライティングワークです。
写真に写っているものと、写ってないものそれぞれに着目し、どれだけ想像力を羽ばたかせるかが重要となります。
今回の写真は、道の真ん中にちょっと冴えない椅子が鎮座している、不思議さと面白みが同居している独特の世界観を放っていますね。
まずはメインアイデアを考える
なぜ椅子がこの場所にあるの?という問いには
引っ越しで忘れていった
強盗が持ち運ぶ途中で置いていった
夜中に椅子が勝手に移動した
などなど、子どもたちからはいろんな推理が飛び出します。
その推理に対して、いつ、どこで、次に何が起きると思う?
と、少しずつ質問をしたり、子ども自身がマインドマップを使ったりすることで、話の骨子ができあがっていきます。
奇想天外なファンタジーでもいいし、写真から集めた情報を駆使して名探偵ばりな推理を披露するのでもいい。
大事なのは自分のアイデアや推理を整理して、筋道を立てるという行為に慣れていくことです。書いていくうちに、子ども自身が予想もしなかった展開になったりして、書くことの面白さを味わえるきっかけにもなります。
この順序で考えていくと、どんどんストーリーを書き進めることができます。
さらに上級な文章を目指したい場合は、描写表現を入れることにトライしてみましょう。
今回は写真がテーマですから、それを起点に描写を書き込んでいけます。
写真からわかること
・レンガづくりの街並み。
・周りは人通りが少なく、静かな雰囲気。一人だけ遠くに歩いている。
・道路は車1台通るのがせいぜいで、そんなに広い道じゃない。
・椅子はほどほどに使い古されているけど、取り立てて特徴もない。高級そうでもない。
こうしたことを情景描写として書き添えることで、ぐっと文章の解像度があがっていきます。
「なぜ」と「どうなる?」を考える効果
このタイプのライティングは、多くの子が楽しんで書き進めることができます。
さらにこのライティングのメリットは、単に見たままを書くだけでなく、
「どうしてこうなったのか?」というビフォーと、
「これからどうなる?」というアフターを考えなければならないところ。
与えられたものから推理・推察して、持論に結びつけるという批判的思考を育てることにもつながります。
ぜひ試してみてください
これからもこのような面白くてためになるライティングのアイデアをご紹介しますのでお楽しみに!