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「頭」は本質的な問題を解決しない

アンソニー・の学びシリーズを書き始めて、今回で4回目。

■1回目:Beautiful state~美しい状態こそがあなたの人生の質を決める!~

■2回目:Emotional home~あなたの「感情」のホームとは?~

■3回目:~「真理」とは自分の「信念」の裏側にある。~


今日ピックアップした言葉はとってもシンプル。それは、


"「頭」で考えてわからないことも、「心」に聴けば分かる。"


という言葉。さらっと読んでしまえばそれまでかも知れないけれど、今日はこの言葉に少し浸ってみたいと思う。


人がこの世で命をスタートするのは、まさに「心臓の鼓動」が始まった時(とき)。脳ではなく「心臓」が真っ先に命を刻み始めるのだ。

そして、人がその人生を終えるのも「心臓の鼓動」が止まった時。つまり、人の営みを最初から最後まで見届けてくれているのは、紛れもなく「心臓」だということ。

では私たちは日常の中で、どの程度自分の「心臓」に意識を向けることがあるだろうか。最も身近なところで、最も長い間、自分のことを見守ってくれている「心臓」にどれだけの想いと意識と、そして感謝を向けることがあるだろうか。

生まれてから無数の出来事を経験してきた私たちは、その出来事が起こる都度、様々な感情をその「心臓・心」で感じてきている。そしてその様々な感情が起爆剤だったり、お守りになって、こうして今まで一生懸命生きてこられている。

なのに、「心臓にどれだけ想いと意識と、感謝を向けることが出来ていたか」と聞かれたら、答えは「ほぼNO」。少なくとも今までの私はね。人間とは考えてなんぼ、と常に頭の中で思考が忙しく、自分の心臓・心に意識を向けることなんて、考えにもなかった。

そして、きっとこれを読んでいる多くの方も、かつての私と同じではないだろうか。

アンソニーから言われて初めて知ったのだが、誰もが耳にしたことがあるであろう「フロー状態」という言葉。この「フロー状態」とは、どうやら「心臓」の動きと「脳波」が穏やかに整っている状態のことを指すらしい。

(※フロー状態:「今」に超集中できている状態、意識が100%、ある作業に向いている状態のこと。)

「心臓」の動きが整っている状態、とは心拍と呼吸が、ゆっくり、且つ規則的である状態。そして「脳波」が整っているとは、まどろむようなアルファ波になった状態。(※ちなみに、それに対して日常生活の中で様々なことを考え、判断するときに出る、緊張した時に出やすい脳波をベータ波と言う。)

生産性が高い、超集中状態である「フロー状態」とは「頑張るぞー、おー」と言って、カフェインやユンケルを摂取したり、ガッツポーズを作って「えいえいおー」と奮起したりして作り出すものなのでは?と思っていたけれど、「心臓・心」と「脳波・頭」の状態を穏やかに整えることで実現できる、だなんて。まったく逆をやっていた自分に愕然とした。衝撃の事実だった。そして、どれだけ私は自分の「心臓・心」をないがしろにしていたのだろう、と。まるで、空気のように「そこにあってあたりまえ」かのように扱っていた。

先日のアンソニーのイベントUPW(Unleash the Power Within)の中でこんなワークがあったと記憶している。自らの心臓にゆっくり手を当て、鼓動を感じながら、自分の心臓に問うて、問うて、問う。「あなたは今何を感じている?何をやりたいのか。やらなきゃいけないけど出来ていないことは何なのか。心臓に問え。」と。

数分間、一切の思考を横において、自分の心臓の鼓動にのみ意識を向け、上記の問いに向き合っていると、zoom越しに涙を流す人の姿が沢山見えた。そして私自身も、自分の心臓の鼓動の存在に意識を向けながら、ふとこんな思いが湧いてきた。

"答えは頭の中にはない。心に聴け。"

と。頭の中で「こうあるべき、あああらねばならぬ」とエネルギーを使うばかりでなく、もっと自分を労わり、緩み、心の声を聴きながら、自らが望む本質から目を背けるな、と。


例えば、自分にとって違和感がある人が目の前に現れたとする。その時に、「なんであの人はああなのよ!」と頭の中にある「正しさ」を相手に求めてイライラするのではなく、「あー、分かり合えず残念だなぁ。悲しいなぁ。」と心臓に手を当てて、想いに浸る。

すると、イラッ、と瞬間的に認知していた脳も次第に穏やかになり、文字通りアルファー波の状態に落ち着いてくるものだ。

「なんだかんだ、みんな大変な思いをしてここまで生きてきているんだよね。」と。


だから、・・・・もっと自分の「心臓」を大事にしよう。頭で考えて分からないことも「心臓」に聴けばきっと分かるはずだから。






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