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元P&G東京オリンピックブランドディレクター秋山氏「P&Gで学んだビジネスの本質」〜FiNC En-College〜

FiNC Technologies代表取締役CEOの南野です。
当社では、FiNC En-Collegeというイベントを外部の方をお招きしながら社内で定期的に開催しています。
先日、元P&G東京オリンピックブランドディレクターの秋山氏にお時間いただきFiNC En-Collegeにご登壇いただきましたので、その内容の一部ご紹介させていただきます。

<秋山史門氏プロフィール>
慶應義塾大学大学院卒業後、2013年P&Gのマーケティング部門入社、シンガポールアジア本社でのファブリックケア部門を経て、帰国後はオリンピックのブランドディレクター就任。ジャパンチームのマーケティングを統括。
現在は複数企業にフリーランスとして携わっている。

入社DAY1からすべての社員がリーダーになる

P&Gのリーダシップすべての社員が何かしらリーダーを任され、自分で考えて動かなければならない。

Q. DAY1から任されるということで任されて何をしたらいいのかの不安に駆られないのか?

積極的に行ったこと(大事だと思っていること)

わからないことを聞くこと。
P&Gに入社する人は結構自分に自信がある人が多いが、わからないことは徹底的に聞くこと。
自分が何をわかっていないのかを整理すること。
入社1年目じゃなくても異動した時も、わからないことわかることを整理してわからないことは徹底的に聞くこと。
何を聞いても良いが、1ヶ月後もしくは2ヶ月後にはすべての状況がわかっていることをお互いコミットメントする。

先輩からアドバイスされたこと

何か仕事が降りてくることを待っていると駄目。
自分で考えて情報を取りに行く。P&Gのリーダーシップ。
自分が考えたことを確実にエグゼキューションできるまで考えることが大事である。例えば、「上司に相談する時間が取りにくい状況があったとしても」どうすれば上司の時間を取れるのか?そういった課題を解決する方法を沢山考えて実行することがリーダーシップであるという。
結果を出すためにコミットして向き合う姿勢が大切。
誰に相談しても、代々引き継いだリーダーシップに基づいて回答が返ってくるカルチャーが浸透している。

新しいことへの好奇心とそれに対するチャレンジが大事

好奇心をもって何事にも取り組んでいくことが大事であり、オリンピックの責任者を任されたのも(様々な要因があるものの)新しいことに意欲的であるポイントが評価されたこともあるのではないかと。。新しいことにどんどんチャレンジし、好奇心を持ってPDCAを回して成果を創出してきた。自分の興味に対して、様々な人が集まっている場所によく出向くことが多く、それが自分の可能性を広げている気がしているとのこと。

自分の強みと成長機会をレビューするプログラム

自分の強みと成長機会をレビューするプログラム
自分の強み・成長機会を、まず自分がどう思っているか自己認識をして言語化し、それを上司・同僚の360度のレビューを行いながら自分の強み・成長機会や今年の目標をブラッシュアップしていく。一番大事なのは「自分でまず考えて言語化すること」まずは自分がどう思っていることを考えるのが大事。

マーケティングリーダーの役目・役割

「マーケティングリーダー=ブランドの長」であり、ブランドのVISIONをしっかりもつことがとても重要。今はこれが大事ということをしっかり作っていないとぶれてしまう。
マーケターとしてリーダーとして持っておかないといけないのは短期・中期・長期でのロードマップ・目指すべきVISION。
VISION・ロードマップには複数のパターンが考えられるが、その中で売上、利益、ブランド価値向上、SDGs含めた環境配慮/社会責任などのバランスを見てジャッジメントを決める。

業務を通して成長する以外のインプット方法

興味のある場所・コミュニティに属していろんな人と徹底的に話す。その人がどう考えているのか、裏話を会って話すことでリアリティのある話を聞くことで自分の血肉としていく。

プロフェッショナリズム

医者・弁護士のような国家資格を持っている方々はプロ意識はもちろん持っているが、マーケターとしてのプロ意識は世の中では一般的ではない。P&Gでは自分がマーケターとしての「プロ」であるということを根付かされるので、結果を出すことに関してやりきる文化が強い。

①ビジネスの結果に対しての意識
②自分が①を達成するための成長を続けていくこと
マーケターとして常に成長することを考えている

自分で気づかせるフィードバック

マネージャーとして担当の企画をレビューする際、直接内容に関しての良し悪しを言及するのではなく、良し悪しを決める「考え方」や「視点」に気づかせるように質問することで、担当者が自ら考えるフィードバックを重視している。
このリーダーシップを最大化させるためのフィードバック方法はP&Gのカルチャーを表しているなと思いました。

社内外の人と円滑にコミュニケーション

先方のビジネスモデルや気にしていることをしっかりヒアリングすることが大事。ステークホルダーなどそれぞれがどういうメリットを考えて行動しようとしているのかを理解した上での提案・プロジェクト進行を心がける。相手のことを徹底的に理解し知ることが大切。

まとめ

P&Gのリーダーシップカルチャーをものすごく感じたセッションでした。
弊社の中で悩んでいるポイントの解決策のヒントもいただくことができ、社内でも大変盛況な会になりました。

・FiNCのリーダーシップの考え方と浸透施策
・自分の強み/成長機会を言語化する
・ヘルスケアテックカンパニーとしてのプロフェッショナリズム

今回のお話をお伺いして、このあたりはしっかり会社で見直す必要があるかと考えてい流ので、継続してFiNCのカルチャーを創造していきたい。


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