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腕の動きの量で精神的な健康を目指せるのか?『データの見えざる手』

 日立製作所フェローである矢野和男氏が開発したウェアラブルセンサーから得られたデータを解析して書かれた本。ウェルビーイングの話をしていたら、大学院の先生から勧められたので読んでみた。

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この本のサブタイトルにも入っているのはウェアラブルセンサーというのは身に着けて活動量を測る機械。今だとOura Ringなどがあるし、Apple Watchみたいなものでもアプリもありそうだ。

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 この本に出てくるものは、腕につけたり名刺型のものだったり。それで人の運動を計測して一定量のデータを蓄積し、その分布を調べるとその人がどんな「意識」「思い」「感情」「事情」を持っていようとも必ずU分布になる。意思や個性は関係ない。人間の行動には法則がある。

 例えば、うつ状態にある人は腕の振り具合が少ないし、そうでない人は多い。行動というか、身体が動いているというか。うつ状態にある人は、身体を動かすのも辛いということが本心だろうけれど、少しでも気が向くのであれば、ちょっと散歩してみるとか本当に良いんだろうなと思った。ウェアラブルセンサーだけで証明できることではないけれど、朝の散歩はセロトニンを増やすというのもいいけれど、シンプルに「ちょっと散歩してみましょう」それでも救われる人もいるように思った。

 「運が良い」ということに関しても、やっぱり行動量の差。

確率的に自分が必要とする知識や情報や力を持っている人に出会うこと

そもそも運の良い人、悪い人などというものは存在しておらず、出会いの量が運を引き寄せていると。

そうなのかもしれない。この一年は、人との出会いの量も質も今までとは異なっている。でも、この本に書かれている普遍的な法則を知っていれば、自分が取れる行動も変わってくるのではないかと思えた。



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