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【基礎から学ぶIFRS】

最近上場企業がIFRSを自社の会計基準に適用、というニュースをよく見かけるかと思います。

直近ではヤマハ、SUBARUが導入を決定しており、2020年1月現在で205社が導入済み、14社が導入を決定しています。 

↓直近の導入企業

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しかし、なんとなく、アメリカで使われている会計基準というイメージはあってもIFRSというものがなんなのかはっきり理解していない方が多いのではないのでしょうか。

このnoteではUSCPA(米国公認会計士)資格保有の現役銀行員がIFRSと日本の会計基準について初歩から解説していきます。

①一般に認められた会計原則

IFRS(International Financial Reporting Standard)は日本語では国際財務報告基準といい、「一般に認められた会計原則」(generally accepted accounting principles,GAAP)の一種です。

ご承知の通り、日本とアメリカでは

「一般に認められた会計原則」(generally accepted accounting principles,GAAP)は異なります。

日本では、企業会計基準委員会が設定する日本のGAAP

アメリカでは、財務会計基準審査会が設定するアメリカのGAAP(U.S.GAAP)があり、

そうした中で世界各国で支持を拡大しているGAAPこそが、国際会計基準審議会が設定するIFRS(国際財務報告基準)なのです。

つまり、各国にはそれぞれ独自の基準が存在した中で、統一性を持たせようとする世界的な基準がIFRSなのです。IFRSは世界100カ国以上の国において適用されています。

カナダ、ブラジル、オーストラリア、南アフリカ、ロシア、ヨーロッパの主要国は殆どの企業にIFRSの導入を要求しています。

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②IFRSの特徴

IFRSには3つの特徴があります。
1つは原則主義です。原則主義とは解釈指針の他には、詳細な規定や数値基準がほとんど示されていない会計主義のことであり、その分、自由度が高くなります。このため、解釈の根拠を外部に明確に示す必要性があるため、大量の注記がなされます。これに対して、日本基準は細則主義で、会計基準や解釈指針、実務指針等々、細かく規定が定められています。


2つ目は貸借対照表重視です。IFRSでは、投資家や債権者が必要としている資産価値を評価する情報として、将来キャッシュフローの現在価値を重視する考えですが、日本では期間損益を重視する損益計算書重視の考え方です。


3つ目はグローバル基準です。各国の独自性(例えば税務上問題など)も加味せず、議論や定義も英語で行い、言語差異を防ぐ工夫をしています。


③日本での動向

日本では2010年より任意適用が認められ、金融庁から2015年より強制適用すると公表されたのですが、実務負担の大きさから国内上場企業の強い反対もあり、実現には至りませんでした。

しかしながら、上述の通り日本でも既に214の企業がIFRSの導入をしており、今後も増加していくことが想定されます。

海外との距離が近くなっている今日において、国際的な会計基準であるIFRSの導入を求める声は日に日に強まるばかりです。

今後は、IFRSと現行の日本の会計基準の違い、IFRS導入における課題等、実際の事例を用いたIFRSの適用などについて記事にしていこうと思います。






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