時間は有限。先送りしていていいのか?
先送りは楽である。とりあえず面倒なことは、今判断せずに、先に延ばせばよい。
「日本の借金はどうするの?」
「とりあえず、その話はおいとこう。それより今は貯蓄から投資へだ」
「わが社のメインフレーム(旧型の大型コンピューター)はどうするの?」
「とりあえず、その話はおいとこう。それより今はDX(デジタル変革)だ」
「私との結婚はどうするの?」
「とりあえず、その話はおいとこう。それより今は、仕事をがんばらないと」
楽なだけに、ついつい先送りに頼ってしまう。
しかも、よく考えずに。
そのうち、難しい問題に直面すると考えずに先送りをする癖がついてしまう。
そしてどこかで破綻する。
「さようなら。もう会うことはないと思う。」
先送り思考の前提にあるのは、無限の時間である。
まだ今はやるタイミングじゃないよ。まだまだ沢山時間はあるじゃん。
でも、もし日本がディフォルトするまであと5年だということを知っていたら、今本質的な手を打たないだろうか?
でも、もし彼女のことを好きな人が積極的に彼女にアプローチしていることを知っていたら、今本質的な手を打たないだろうか?
全てのものには終わりがある。そして終わりまでの時間が決まっている。
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