個性化の時代に大事なものは?
ウェルビーイングは、ビジネス、組織や社会、そして人生を根底から変える[1]と言われている。
そのインパクトは、明治維新レベル、更には産業革命レベルであるとこの領域の日本の第一人者である慶応大学大学院の前野教授は言う。
これからウェルビーイングを軸として、これまでと価値観の異なる新しい時代が始まる。
私自身はこの時代の変化を、「均質化の時代」から「個性化の時代」へと表現している。
明治時代から始まった「均質化の時代」すなわち、学校の成績という共通ルールの元、いい大学に入り、いい会社に入る。そして会社に入ったら生涯ライスワークをがんばるという時代が終焉を迎え、
「個性化の時代」すなわち、一人一人の志に基づくライフワークを追求する時代へ入ってきていると考えている。
均質化の時代に大事だったこと、それは端的に言うと、金と地位と名誉であった。
より高い給料を、より高い地位を、より箔のある名誉を求めて私たちは死ぬ気で頑張ってきた。
ただ、個性化の時代はこれらの価値は大きく下落する。
では個性化の時代に大事なことはなにか?
それがウェルビーイングである。
[1] 『ウェルビーイング』, 著:前野隆司・前野マドカ , 2022 (日経文庫)
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