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【個性化の時代へ向けたZ世代、アルファ世代の研究】その4 Z世代とタイパ

Z世代がタイパを重視している、という主張が増えている。

タイパは、タイムパフォーマンスの略語であり、時間当たりどれくらい効果を得られたかを示す言葉である。

類似語としてコスパがある。コスト当たりどれくらい効果が得られたかを示し、ビジネス用語ではROI: Return on Investmentと呼ばれる。

ビジネスの場合は、労働時間はコストに換算して計算されるため、時間の概念はコストに含まれることになる。これが意味するのは、コスパの議論の中の1つの要因としてタイパがあるということで、そのためビジネスではタイパだけを取り出して議論されることはあまりなかった。

一方個人レベルでは、タイパはビジネスの文脈でも重要であると考える。

例えば、戦略コンサルタントはオリンピックレベルのタイパを要求される職業である。仕事量でいうと、普通の人が2,3か月かかる仕事を1週間で終わらせないといけない。この場合、自分にとってMAXのタイパを出せる働き方を追求しないと結果は出せない。そして自分の体感では、タイパは時間帯や環境によって100倍以上の差がでる。パフォーマンスが出ない環境で5時間やっても終わらないことが、自分のタイパ最強の環境下だと3分で終わったりする。知的作業とはそういうものだと思っており、知的作業の世界こそ、タイパの概念が重要であると再認識した。

一方本題のZ世代のタイパに関する論調であるが、こちらはどうやらこういう議論ではないようである。

単純に時間が惜しいという感覚をタイパという表現で呼んでいるように見える。

例えば以下のような話である。(Z世代のタイパについて調べた記事でもっとも素晴らしいと思ったのが以下の記事になります。)

タイパについて大切なのは、時間が惜しいという感覚を持つ人が『時間がないから時間を大切にしたい人』と『待ちたくない、今すぐ楽しみたい人』の2種類に分けられることです。前者は『時短型』、後者は『バラエティ型』といえます。この区別を理解しないと、タイパの本質を見失ってしまいます」

『時短型』はとにかく忙しく、時間に追われている人々。子育て世代や、働き盛りの世代に多く、必要に迫られて時間効率を高めているという。「時短型は中高年層にも多く、Z世代特有とはいえない

『バラエティー型』は、一定の時間内でより多くのモノを消費したり、楽しんだりしたいという層です。たとえば、映画を倍速で見る、音楽はサビだけを聞くなどの方法で時間効率を高めています。時間に追われているのではなく、自分の時間を目一杯楽しみたいのが特徴です。“今”を楽しむ欲張り消費であり、時間に追われる『時短型』とはかなり異なります

『時短型』と『バラエティー型』を区別すれば、“時間があるのにタイパを求める”という、一見矛盾した行動を取る人々も簡単に理解できるはずです」

Z世代はなぜ時間があるのに時短を求める?「タイパ消費」の実態
青山学院大学経営学部マーケティング学科の久保田進彦教授

記事の内容は素晴らしいと思う。
ただ、この手の議論は、タイパ=パフォーマンス÷タイム のうちの、タイム側しか見ていないように感じる。倍速で映画をみれば、タイムは半分になるけど、得られるパフォーマンスは全く違うものだろう。ながらで2つのことを同時にやる場合も同様である。

Z世代はタイパに優れているから、ビジネスとデザインの修士を2年で同時にとれるんです。とかパフォーマンス起点の話になってくると面白いと思う。

「天才AI君、どう思う?」

タイパの議論を面白くするためには、以下のようなアイデアがあります。

タイピング速度だけでなく、正確さも評価する タイピングの速さは重要ですが、正確さも同様に重要です。両方を評価することで、より競争的な雰囲気を作り出すことができます。

チーム対抗戦にする タイピングは通常、個人のスキルに焦点を当てた競技ですが、チーム対抗戦にすることでより興味深くなる可能性があります。複数の人が協力して、より速く正確にタイピングできるようになるため、戦略的な要素が追加されます。

異なるタイピング形式を導入する タイピング形式を変えることで、競技がより多様化され、興味深くなるかもしれません。たとえば、音声入力や画面キーボードなど、異なるタイピング形式を使うことができます。

タイピングと他のスキルを組み合わせる タイピングと他のスキルを組み合わせることで、競技がより面白くなるかもしれません。たとえば、タイピングとスペル、文法、パズル、またはその他のクイズなどを組み合わせることができます。

タイピングに関するトリビアや歴史についての知識を追加する タイピングに関するトリビアや歴史についての知識を追加することで、競技がより興味深くなるかもしれません。たとえば、最初のタイプライターの歴史や、タイピング速度を測定する方法の進化など、タイピングに関する知識を競技に組み込むことができます。

「タイパの議論はどうしたら面白くなるか?」に対するChatGPTの回答

そもそもタイムパフォーマンスには興味がないらしいです…… 


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