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私の好きな映画

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私の好きな映画やドラマを、イラストと文章で綴ります。
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2017年2月の記事一覧

「レンタネコ」(2011年 日本)監督・脚本 荻上直子 主演 市川実日子)

リヤカーにネコたちを乗せて、多摩川沿いを歩く“レンタネコ屋”のサヨコ。 夫とネコに先立たれた一人暮らしのおばあさん、家族の中での居場所を失った単身赴任中の中年男性、客の来ないレンタカー屋で自分の存在意義に疑問を持つOL、など、心に穴ぼこの空いてしまった人たちがサヨコとネコたちとの出会いよって、心の穴ぼこを埋めていく あなたは何ランク?」「あなたから見た私は何ランク?」 《高級外国車だから ランク、国産普通車だから ランク》というような価値観を疑うことなく淡々と仕事をして

『小野寺の弟・小野寺の姉』(2014年 日本)

『小野寺の弟・小野寺の姉』(2014年 日本 ) 監督:西田征史 主演:片桐はいり 向井理 《あらすじ》 小野寺より子(40)と小野寺進(33)の姉弟は、古い一軒家に2人で穏やかに暮らしている。 中学生の頃の自転車事故で負った傷のため、上手く笑えなくなったより子。その事故の責任をずっと感じ続けている進。そんな2人の平穏な暮らしに、恋のチャンスが訪れる。 容姿にコンプレックスがあることによって、常に「こんな私なんて」という気持ちがこびりついてしまって、自分を諦めているより子。

「すいか」(ドラマ)日本テレビ系列 2003年放送

「すいか」(ドラマ)日本テレビ系列 2003年放送 脚本:木皿泉 《あらすじ》 信用金庫のOL早川基子34歳。同期入社の女子社員はみんな寿退社してしまい、唯一残っていた馬場真理子も信金のお金3億円を横領して逃走してしまう。それをきっかけに、実家を飛び出して三軒茶屋のオンボロ下宿「ハピネス三茶」に引っ越してきた基子。「ハピネス三茶」には、基子が今まで出会ったことのない個性的な女性たちばかり住んでいた。 もう若くもなく昇進の見込みもないOLの、会社での居心地の悪さと理不尽な気

去年ルノアールで(ドラマ) テレビ東京 2007年放送

去年ルノアールで(ドラマ) テレビ東京 2007年放送  原作 せきしろ 主演 星野源  《あらすじ》毎日毎日“喫茶室ルノアール”に通い、個性の強い店員たちや、強烈な客たちを観察しては妄想に浸る、売れない文筆家の“私”(星野源)のショートドラマ。 この作品の中で“私”はよく「こんなことをしたら“〜の人”というあだ名をつけられてしまうっ!」と、陰で店員さんたちから“〜の人”と呼ばれることをものすごく気にしているのですが、私も「もし自分の知らないところで“〜の人”と呼ばれていた

『かもめ食堂』(2006年 日本)

『かもめ食堂』(2006年 日本) 監督 荻上直子 主演 小林聡美 《あらすじ》 フィンランドの街で小さな食堂を営む日本人のサチエ。興味はあるものの、 なかなか食堂の中に入ってはくれないシャイなフィンランドの人たち。 ある日、ひょんなことから日本人観光客のみどりと出会い、食堂を手伝ってもらうことになる。 《感想》遠い異国の地で女性がたった一人で食堂を営む、というだけでも十分心細いのに、端から見ているだけでも心配になるくらい全くお客さんが来ないかもめ食堂。 遠い異国の

亀は意外と早く泳ぐ(2005年 日本 )

《あらすじ》 夫が海外に単身赴任中の片倉すずめ23歳。毎日ペットのカメにエサを やり続けるだけの退屈な毎日。幼なじみのくじゃくのダイナミックな 生き方を子どもの頃からずっと羨ましく思っている。 そんなとき偶然「スパイ募集」の貼り紙を見つけて、スパイ活動をはじめる ことになる。その指令は「なるべく平凡に目立たなく生活すること」!? 一般的に「亀は動作が遅い」とされているけれど、実際に亀を観察してみると「亀って意外と早く泳ぐんだ!」と、びっくりしたり。そういう「知ったつもり

Fimpen〜サッカー小僧〜(1974年 スウェーデン)

監督:ボー・ウィデルベルイ 主演;ヨハン ベルイマン 《あらすじ》 6歳のヨーハンは、公園でサッカーをしていたところをプロのサッカーチームに スカウトされる。そしてスウェーデン代表選手として大活躍。みるみるうちに スターになっていくヨーハンだが勉強との両立に悩みある決断をする。 「6歳の男の子がある日突然サッカーのスウェーデン代表チームにスカウトされて大活躍する」というストーリー。 これだけ読むと“元気いっぱいでわんぱくな男の子”の主人公を想像しがちですが、 この作品の主