小野寺

『小野寺の弟・小野寺の姉』(2014年 日本)

『小野寺の弟・小野寺の姉』(2014年 日本 )
監督:西田征史 主演:片桐はいり 向井理
《あらすじ》
小野寺より子(40)と小野寺進(33)の姉弟は、古い一軒家に2人で穏やかに暮らしている。
中学生の頃の自転車事故で負った傷のため、上手く笑えなくなったより子。その事故の責任をずっと感じ続けている進。そんな2人の平穏な暮らしに、恋のチャンスが訪れる。

容姿にコンプレックスがあることによって、常に「こんな私なんて」という気持ちがこびりついてしまって、自分を諦めているより子。
私も子どもの頃から常にそういう気持ちを持っていたので、ついより子に感情移入してしまうのです。

でも今になって思うのだけど、きっと実際に美人か美人でないかというよりも「自分で自分を美人と思っているかどうか』の方が大事なんだよね。
他人から見て「?」と思うような容姿でも自分で自分を美人だと思っている人はいつも楽しそうだし、誰から見ても美人なのに「私なんて」と思っている人は輝きが出ない。

そして、そんなより子が、職場に出入りする業者の浅野さんに恋をする。
「こんな私なんて」と思いながらも「こんな私でも?」という期待を抱いてしまうより子の微妙な気持ち。
浅野さんにランチに誘われて、買っていたお弁当をそっと隠すところとか、デート(?)の前日にドキドキしながら下着や洋服を選ぶところとか、思わず「より子頑張れっ!!」と友人気分で応援してしまいます。

他の作品ではかなりのイケメン枠の向井理さんと及川光博さんが、服装や性格や仕草であんなにもイケてない感じになるのにびっくり。
多分、進(向井理)浅野(及川光博)マッチ(橋本じゅん)の3人だと、橋本じゅんさん演じるマッチが一番モテるはず。つくづく男性の魅力って不思議だな。

この先より子と進にステキなパートナーが現れますようにと願いながらも、姉弟2人の生活も十分に幸せそうだから、ずっとこのままでいて欲しいなぁという気持ちもちょっぴりあったりするのです。

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