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Nikon F4Sを買いました

皆さんこんばんは。GW突入しましたがいかがお過ごしでしょうか?きちんとご自宅に篭っていらっしゃいますか?大事です。守りましょう!

今日はNikon F4について語ってみようとおもいます。          
昔、金持ちの同級生(写真部)が親に買って貰ったと言って学校に持ってきたF4S。当時、自分は新品で買ってもらったF401Sを使ってましたが羨ましい限りでした。もう一人の友人も爺ちゃんのF3HPを譲り受けてました。その頃からF4は気にもなってましたが最近妙に気になり色々調べ始めまして、先日良品F4Sを発見し速攻で購入!本日無事に届きました。箱を開けてびっくり!超絶綺麗な個体が届きました。製造番号も250万台以降ですから後期型です。古い機種はなるべく後期型が良いと思います。色々な改良がなされてますし何より今から見たら一番新しいモデルですからね笑 画像でお披露目したいと思いますが装着されているレンズはむか〜し購入したどうでも良いやつを付けてます笑

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ということで!先ずこのカメラの基本的なことについて書いてみますね。

Nikon F4の種類

発売は1988年ですので昭和63年9月です。もうすぐ昭和の時代が終わる少し前ですね。モデルはF4・F4S・F4Eの3モデルが存在してます。

F4・・・ 1988年発売 MB-20装備の標準仕様              F4S・・・1988年発売でMB-21装備の連写性能アップモデル(5.7コマ/秒)F4E・・・1991年発売 MB-23装備(5.7コマ/秒)

あれ?F4SとF4Eって性能同じじゃない?って思いますよね。そうなんです。殆ど変わりはないんです。強いていえばF4EはMN-20というニッカドバッテリーパックを使用出来るという事くらいかな?(違ってたらすいません)しかしNikonも一流企業です。何にも理由がなかった訳では無いのです。F4SもF4Eも単三電池を6本使用しますが(F4は4本)F4Sの電池交換は構造上やや手間が掛かりユーザーからの要望もあって仕様変更的なことがなされた様です。確かにF4Sの電池交換はやや手間が掛かります。自分は素人なので全く気になりませんが現場で電池が切れる様なことがある方々にはやや不満もあったのだと思います。

人気があまり無いんです 

Nikonの一眼レフにはF1桁という言葉がありますがこれはニコンからリリースされている当時のフラグシップ機に使われる言葉です。例えば現在でいえばD6が最新機種になるのでしょうがD6と数字が一桁です。Fはフィルム、Dはデジタルの頭文字だと思います。つまりF4は1988年〜1996年の販売終了時までニコンの中ではフラグシップ機だったのです。ですが、人気が無い。何故でしょうか?それはボディの素材にあると言われています。今でこそ当たり前になりましたが当時のカメラはボディの素材は真鍮だったり質感がしっかりしてましたがF4はプラスチックが採用されてます。なので安っぽく感じたんでしょうね。使っていくうちに真鍮の地が出てきて味になるのなら良いのですが、プラスチックのマッドな処理が剥がれるとテカテカに光って来るんですね。これ今この時代でも安っぽく感じます。また1988年はバブル期でしたから「なんじゃこれ?安っぽいな」になったんでしょうね。兎に角、バブル期は何でも豪華な時代でしたのでニコンは時代を先取りしすぎたのでしょう。まだ早かったかと気が付いたのか次のモデルのF5ではボディの素材はアルミダイキャストに変更になってます。でもね皆さん、人気がないということは安いんです。めちゃくちゃ安いんです。買うなら今のうちです笑

Nikon史上最高のMF機?

F4はニコンのF一桁というフラグシップでは初のAF機として発売された訳ですが最高のMF機などと言われることも多いんです。F4の前はF3でしたがF3もかなりの完成度として有名です。まず100%の視野率。これはファインダーで覗いて見える範囲が全て写る。という意味ですが当時100%の視野率はかなり魅力的だった訳です。F4もその視野率は引き継いでます。そしてピントの山が掴みやすい。つまりファインダーが明るいんですね。覗いて見えるところが明るい訳ですからピント合わせも容易な訳です。F3も明るいですがF4はもっと明るいです。当時のプロカメラマンはF4のAF機能は使わずにMFで使用していたという話もよくネットで見かけます。F3の後継でMF機に主眼を置いて作られたとの話もありMF機の要素がふんだんなのも特徴です。自分的には最先端の使い易いMF機という印象を受けてます。AF機能は当時としてはかなり最先端ではありましたがキャノンなどと比較された時に何かビハインドとなる点があったのでしょうね。自分はキャノンを使ったことがないのでわかりませんが、そういった比較した時の話も時々見かけます。F4はレンズの適合範囲も広くMFだとAI-SもAIも非AIも使えますしAFレンズも広範囲での使用が可能です。詳しくはググってください笑 そういったことから昨今のフィルムブームでF4をチョイスされる方も多いようです。

中古を買う時の注意点

さて、ここまで読んで頂いた方はF4良いじゃん!欲しいなぁ。などとお考えの方もいらっしゃるかと思いますので、中古で購入する時の最低限の注意点をご紹介します。これは自分が購入する時に条件として決めた点でもあります。傷やスレなどは無い方が気持ちがいいのは当然ですが、それは条件には入れてません。30年以上前のカメラでスレや傷がないものは逆に使ってない可能性があるのでむしろグリスなどの固着が心配ですからね。

1:プレビュー鳴きが無いか?!

これ結構大事です。F4にもプレビューボタンというのがあるんですがこれを押した時に「キュッキュッ」とか「シュッシュッ」とか音が出るものは要注意です。F4の持病とも言える症状ですが軽症のうちにメンテナンスすれば大事には至りませんが、そのまま使用していると修理が困難になるという箇所です。部品も無いようでニコンでの修理は不可能なのです。これ何がいけないかというと文字で説明するのが難しいのですが一言で言うと、レンズの絞りが正常に働かなくなりオーバー気味な写真になってしまうと言うことです。構造上の説明が難しいのですが、そう言うものだと思ってください。中古情報などを見ても「プレビュー鳴きあり」とか記載されてるケースが見受けられるほど有名な持病です。

※無水エタノールを使った応急処置は潤滑剤(グリス)を綺麗に落としてしまうのでいずれ本格的なメンテナンスが必要になります。自分的にはあまりお勧め出来ないです。

2:ファインダー内の液晶漏れ

これは覗けば速攻わかりますが、液晶が劣化して滲んでいたり、黒く潰れていたりすることです。軽症なら「見にくい」ですみますが、重症だと誠に使いにくい個体になりますので液晶漏れも無い方が良いかと思います。こちらも持病ですので「液晶漏れあり」等の記載が中古情報では見受けます。

3:製造番号

これは拘る必要はないのですがF4は前期・中期・後期と少しずつマイナーチェンジされていることでも有名です。まぁ改良ですから後期が一番いいに決まってますので後期モデルがあるのなら後期モデルを購入した方がいいかな?程度です。ただし全体的に程度の悪い後期モデルを買ったのでは意味がないのでその辺りは巡り合わせです。後期モデルの製造番号は250万台からと言われてます。ニコンは詳しい製造番号に対する内容を一切公表しませんのでこの少し前の番号から後期モデルかもしれません。その辺は確実じゃないので250万台以降がいいのかな?程度です。

以上で今回の記事は終わりますが、購入することがあれば参考にしてもらえたら幸です。最後まで読んで頂きありがとうございます。

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