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エフェクター談義Vol.25 最終回(水谷)

こんばんは。

相撲界では白鵬関の引退、MLBでは大谷選手2桁勝利ならず&HR王争いの正念場、NPBでは私の贔屓チームである中日ドラゴンズがヤクルトに歴史的大敗を喫するなど、スポーツの話題は事欠きません。

特に最後の中日についてなのですが、Twitterで回ってきたある事実が私のため息を深淵まで深くさせました。

.........今シーズンはこんな感じでネタにされがちなチーム、それが中日ドラゴンズです。大谷選手がHRを量産している時は、大谷選手〇〇本、中日選手△△本と揶揄されていたように、球団全体で比べられるネタっぷりです。

現在はそれでもなんとか4位とくらいつき、最下位は免れる形でシーズンが終わろうとしています。ただ、ここ最近ずっとBクラスなので、そろそろクライマックスシリーズで戦う彼らが見たいですね。

余談ですが、私が中日ファンである理由はシンプル地元だからです。落合監督の全盛期ドラゴンズにちょうどプロ野球を好きになって本当に良かったです。今だったらファンになる要素少ないですからね。今は大砲村上選手がいるヤクルトでも応援しておきましょう。







本題に入ります。

ついにこのエフェクター談義も最終回を迎えました。

最終回ということで今までのまとめ回にしようかなと思ったのですが、21回目でこれまでの記事をある程度まとめてしまうという痛恨のミスをしてしまいました。

今までのまとめ回はコチラをご覧ください。


まとめ回はやめ、いつも通りの記事を書いていきます。

今回は、我々の楽曲『Full Swing』にも絡んでいる、ギターの宅録で苦しんでいる事をいくつか紹介し、最後は軽い所感で締めようかなと思います。

まずは『Full Swing』をご一聴ください。

お願いします。


さて、ギターを録音するにあたり、主に2つの方法があります。

それが、①レコーディングスタジオでアンプを使用して録る方法②DAWを使用して録る方法、いわゆる宅録ですね。それを前提として今回は書いていきます。

そして、レコーディングスタジオで録るのと、宅録をすることはそれぞれメリット、デメリットがあります。

例えばレコーディングスタジオで録るメリットデメリットを挙げると、

メリット

1. ギターの生気や部屋鳴りを感じられる音が録れる

2. 足元のエフェクターをフル活用できる

デメリット

1. 時間に限りがある。お金がかかる(時間を新たに生み出す場合も)。

2. その場での大きな変更がしづらい

などがあがると思います。

反対に、宅録のメリットデメリットを挙げると、

メリット

1. 機材の初期投資さえしてしまえば以降のお金は必要ない

2. その場で録らないといけないわけではなく、時間にゆとりをもって録りが行える。それ故に大きな変更にも対応できる

3. アンプやエフェクターなど、自分が使ったことないものをシミュレートして使用することができ、音色の幅が広がる

デメリット

1. かなり工夫を凝らさないとライン録音独特のベタベタ感が残るため、ギターならではの深みは出づらい。

2. (エフェクターにもよるが)エフェクターのノリが悪く、結局DAW上のプラグインに頼ることになる

などがあると思います。

かなりざっくりですが、これらからわかるのは、


各方法のメリットデメリットがほぼ完全に相反している


ということなんです。そうなんです。こいつら、間を取る気はないんです。

我々一般人は何かを捨てないといけないんですね。

例えば最近はギターに限らず宅録が主流ですが、理由としては

1. ギターの生感が重視されない音色の曲が多い。

2. 誰でも、どこでも、いつでも曲が作れる

3. デジタルの機材が優秀になりすぎ

あたりが挙げられると思います。

これらの要素がある中、私たちFilmlandの竿ものは、お金と時間、使用する音色を考慮した上で、宅録を選択しています。

ただ私にとってはかなり茨の道でした。というか茨の棘は今でも刺さりまくっています。何に苦しんだか、苦しんでいるかというのを少しだけ書いていこうと思います。

ちなみに我々の宅録ではDAWソフトにLogic Pro、オーディオインターフェースにSTEINBERGのUR44を使用しています。安定択中の安定択ですね。

1. モニターの音と実際の録り音が全然違う

定期的にイライラさせられるポイントですね。モニターの音というのはいわゆる録音していないとき、音を作っている段階で聞こえる音です。

これだ!と思って音を作り終え録音し、いざその録った音を聴いてみると「????」となります。これはエフェクターを間にかませばかますほどこうなることが多いです。

『Full Swing』RECでの体験談を1つ挙げると、トレモロは実際にモニター音で聴こえたタイム感で反映されませんでした。トレモロでそれって痛恨すぎるだろって思いながら、タイトル画像にもなっているアイツをクビにし、プラグインでかけました。

もうこればっかりは慣れていくしかないと思います。仮で作って仮で録ってを繰り返すしかないですね。気の遠くなる作業その1です。


2. 歪みエフェクターが思ってたのと違う音がする

これは人によるかもしれません。そんなことないけど?って方がいたらそのエフェクターは良エフェクターなのでしょう。

「違う」にもいろいろあります。例えば、同じ設定にも関わらず、いつもアンプで聴いているものより歪みが粗くなっている、中音域の爆上がり、巻き弦の存在感の圧迫など....挙げだしたらキリがありません。

特に、私のメインの歪みエフェクターになっているLandgraff Dynamic Overdriveはライン録音とあまり相性がよくないかもしれません。『Full Swing』では使用していたコイツも、今回のRECでクビになりました。R.I.P

画像1

対策はわかりません。自分が今苦しんでいるので。

こればっかりは試行錯誤を重ねて自分で相性の合うエフェクターを見つけるしかないのではないでしょうか。気の遠くなる作業その2です。

3. どこまでもついてくるライン録音特有のベタつき

最後は宅録のデメリットでも挙げた、ライン録音の宿命ともいえるものですね。アンプ鳴りを完全再現できるのは多くのお金と機材、そして少しの努力が必要です。金額面で宅録を選択しているのに結局金かかるんかいとなります。

ただ、これはMy New Gear であるStrymon Iridiumで改善がなされました。こいつの良さについてはレビュー回を書いてるので是非ご覧ください。

ただ、まだ100%満足ではないですね。どこまで追求すべきか迷っています。私はライン録音特有のサウンドがあまり好みではないのですが、宅録が主流ということもあって、今はこういったサウンドが当たり前になってきますよね。

今の情勢に振り切るか、自我を押して部屋鳴りを追求しつづけるか、答えは明白です。


今の情勢に合わせましょう。


宅録の際はある程度のライン感は許容して臨みましょう。何事も流行りに乗るのが正解です。


あとがき

いかがだったでしょうか。今回は、宅録で苦しんでいることについて少し書いてみました。他にも、ピッキングニュアンスの出し辛さや、EQやコンプが簡単にかけられる分、ミックス前にどこまで音を整えておくべきかわからないといったことなどがありましたが、今回は上の3つを抜粋してみました。

通常のアンプでの音作りと違って、直感的に音が作れないのが難しいですね。宅録で作られた音源では、ギター単体で聴いたらカスみたいな音だけど、全体で聴いたら映えるみたいなことはザラにあるので、もっとマクロ視点で音を作ることがより重視されている今日この頃です。

これを言ったら元も子もないですが、石油王なら宅録でも良い生感、部屋鳴り感で録れるでしょう。ようは$です。本当に元も子もない。



今回で最終回を迎えたこのエフェクター談義、読んでいただいた方は本当にありがとうございました。

25回の中で、自分自身が何より勉強になりましたし、そして機材の奥深さを痛感させられることになりました。おそらく、エフェクターのエの2画目くらいまではこれまでの記事で学べたと思っています。

ゆくゆくは「機材マウント」という言葉を世間に流行らせたいですね。


はい。これで我々Filmlandの2人が最終回を終えたことになります。他の2人はどのような締めをするのでしょうか。楽しみです。完全にスタンスは高みの見物です。


これでnote自体が終わるのか、それとも新しいテーマで再開するのか、どちらかはまだわかりませんが、ひとまず区切りです。

本テーマを読んでいただき本当にありがとうございました。


またいつか。


水谷


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