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Let's Groovin‼︎オカソウのターン!Vol.18(岡村)

ご機嫌よう。オリンピックが閉幕したと思えば台風上陸の影響で天気は大荒れ、ある意味お祭り続きの一週間でしたね。(ちなみにこの悪天候はしばらく続くっぽくて僕は萎えきってます)
しかも世間は絶賛お盆休み中ということで、相変わらず浮世離れしている自分は昨日のあつき(Vo.)の記事を見てそれを思い出しました。
せっかくのお休みの中悪天候は悔やまれますね…

今週の僕はというと、実に7年ぶり、高校3年の秋以来手にとっていなかったあの週刊誌を買っちゃいました。

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僕の青春時代のバイブル、「週刊少年ジャンプ」です。
恐らく今でも中高生に愛されている漫画雑誌だとは思うんですが、僕も少年時代はこいつと苦楽を共にしてきました。
久々に手にとって目次を見渡すと、さすがにワンピース以外殆ど知らない作品ばかりで「自分もおっさんになったんやなぁ」と少し浦島太郎気分になっちゃいましたが、いつ見てもこの表紙にはワクワクさせられますね。
"あの頃に還る"ってヤツです。
(「僕のヒーローアカデミア」と「呪術回戦」はさすがに分かるのですが、他のオススメ連載作品があればこの機会に是非教えて下さい…)

当時の僕は「NARUTO」をアニメでは第一話放送開始時、原作では「サスケ奪還編」からリアルタイムで追い続けていたので、原作終了である完走のタイミングでジャンプ本誌の購読は卒業しておりました。


がしかしですよ…

そんな「ONE PIECE」や「NARUTO」に並ぶもう一つの"伝説の作品"が…

5年の歳月を経て…

機を伺っていたかのようなこのお盆というタイミングで…


再臨–––––––––…‼︎‼︎

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はい、BLEACHが読み切りで復活です。いや〜テンション爆上がりですね。そりゃあオッサンに片足突っ込んでる僕でも今週は買っちゃいますよ。

去年あたりから連載開始20周年記念でアニメ化決定したりとウハウハでしたが、いざこうやってまた新しい続編を拝めるのは最高です。ありがとう、師匠。

肝心の内容ですが、キレッキレの描画・ワードセンスと読者の意表を突いてくるようなフックがバチバチに効いていて未だ師匠の腕は健在でした…

ネタバレになるので詳しくは書けませんが、個人的には今回初登場の新キャラの始解演出がまたもやオサレ爆発って感じで当時の読後感が蘇りましたね。

ストーリー自体は原作最終話以降の出来事として進行していくのですが、取って付けたような展開ではなくファンでも忘れかけていたような設定から膨らまされていたり、"過去のあのキャラ"が再登場したりと激アツでしたね…
そこにフォーカスするのか⁉︎という…笑

しかも今回の読み切り、単発のショートストーリーで終わるのかと思いきや、なんと新たに伏線を大量に撒き散らしたあげく新章突入のテロップで終了……マジですか…

原作最終章「千年血戦篇」の初アニメ化は元々告知されていたのですが、これは原作再始動も期待せざるを得ないです…

ここまで風呂敷を広げておいて全て丸投げできるのは冨樫大先生だけだと思ってるので、また生きる楽しみが一つ増えましたね…()

冒頭から延々とバンドトピックの記事ってことを全く感じさせない内容で申し訳ないんですが、さすがに同世代の方々とはこの感動を共有できる気がします…

来年は「SLAM DUNK」の映画も控えているので共にRe:Re:していきましょう。

というわけで本題。僕からは「Waves」に関することは全てお話ししたので、少し巻き戻りまして「OKAMOTO'S」についての続きですね。

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二週間空いてしまったので一度おさらい。

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OKAMOTO'S回の初めに大きく区分した表を載せていたのですが、直近に紹介した「OPERA」以降、更なる転換点はありつつも地続きな部分もあるため、今回はEP『BL』とアルバム『NO MORE MUSIC』を流れで紹介します。


BL-EP

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Apple Music

https://music.apple.com/jp/album/bl-ep/1177391382

Spotify


こちら2016年にリリースされたEPですね。前作「OPERA」で、現代のポピュラーミュージックシーンという土俵で戦っていく上で自分達の音楽表現をどう貫くかという葛藤に一度終止符を打っており、このEPにおいてはツアー期間中に割と自由度が高い状態で制作されたそうです。

Neko」以外の3曲はコウキ作曲で、最初の2曲は略すとどちらも「BL」という表記になり、さらに「Burning Love」はサウンドやグルーヴの面でも元々ボーイズラブ的なネバっこさを意識した楽曲だったため、EPタイトルも『BL』になったそうです。笑
アルバムタイトルの由来なんかはファンしか興味ない豆知識的なものですが、OKAMOTO'Sはネーミングセンスにしろ音楽やプロジェクトアイデアにしろスタイリッシュでクールというより、このようにとにかく自分たちが面白いと思うものを優先する節があるので個人的に好感が持てます。笑


このEPからの僕的オススメ楽曲はこちら

Burning Love
Neko

「Burning Love」は『OPERA』以降に挑戦されはじめたファンク色強めの流れを汲んだミッドテンポのダンスナンバーとなっていますが、こちらは音像的にニューウェイヴっぽさも感じますね。これは中性的なイメージで楽曲制作が進む中でデヴィット・ボウイあたりから引っ張られてきているようです。


「Neko」はヒップホップ色がかなり強めな楽曲となっており、ショウver.と、ゲストVo.として迎え入れたズットズレテルズ時代のメンバーでありKANDY TOWNの現メンバー・呂布(Ryohu)ver.の2パターンラップが楽しめます。
尺の都合上割愛しますがどちらも全然違った良さがあるので是非聴いてみてください。


と、この楽曲群だけでも以前のOKAMOTO'Sと比べるとかなりファンクやヒップホップなどアーバンで垢抜けたブラックミュージック色が強くなってきましたね。
結成からその時々の路線や表現したい軸を優先すると、どうしてもメンバー共通の他の音楽的趣向やバックボーンを表に出しづらいのは割とバンドあるあるかと思いますが、OKAMOTO'Sもこの時期にようやく裏の顔が出てきたといった感じがします。笑

ただこの時のインタビューでコウキか誰かが(リリースできるまでに至ったのは)あくまで身の丈に合った表現ができるようになったからだ的な発言をされており、彼らにとってのその方法は、膨大な音楽のインプットの量とミクスチャー的な発想に基づいたジャンルの複合的なクロスオーバーだったんですね。

この音楽に対する思想とそれをアウトプットする能力の高さ、ほんと真剣に音楽やってる人ならみんなカッケェ…ってなりますよね…

いかに音楽に対して真摯に向き合い続けてきているかというのが如実に出ていると思います。

はい、主観的な感想はこの辺にして、EPを経ていよいよアルバム『NO MORE MUSIC』です。


NO MORE MUSIC

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Apple MUSIC

https://music.apple.com/jp/album/no-more-music/1253780325

Sotify

https://open.spotify.com/album/6U9q3S4zTWYI39OFBpTerj?si=OCcoa-aNRreStmiEfjUzwg&dl_branch=1


こちらのアルバム、まずタイトルのインパクトがすごいですよね。
リリース当初から各メディアでインタビューを読んでいたのですが、僕の稚拙な文章力だとまた長ったらしくなるので一旦天下のWikipediaからそのタイトルメッセージを引用します笑


今アルバムのタイトルについて、オカモトレイジの「気になる新譜が多すぎてもう追いつけなくて。そこで、一回、半年でいいから、世界中のミュージシャンが新作をリリースするのやめてくれないかなと思った」という聴き手的観点と、オカモトショウの「こんなに大量に曲を書いてるけど、本当に必要なのかわからない」「みんなイヤホンして歩いているけど、結局何が好きなの?って思いながら書いた曲たち」という作り手的な観点のふたつの目線からつけられている。「でもそういう気持ちごと書いてしまっているところも含めて、それぐらい音楽が好きだという気持ちをポジティヴな意味でとらえてくれたら嬉しい」とオカモトショウは述べている。
引用:NO MORE MUSIC -Wikipediaより


こちら丁度彼らが20代折り返しに差し掛かる歳にリリースされているのですが、最初このインタビューを見たときはブチ刺さりましたね…

ショウの作曲者視点からの音楽業界に対する葛藤や嘆きもそうなんですが、一音楽リスナーとしてはレイジの訴えが本当に他人事ではないと感じましたね。実際僕たちみたいな「ゆとり世代」の後、「さとり世代」の音楽やってるヤツはみんな同じだと思うんですが、自分達が音楽をガッツリやれる歳の頃には既にストリーミングが普及していたんですよね。
そりゃあもう音楽をやる上では毎月定額支払うだけで宝(情報)の山にありつける分けなので、今でも重宝してますし正直ストリーミング無しでは生きていけない体になっちゃってる訳ですが、学生のなけなしの小遣いで、自転車走らせてCDショップにアルバム買いに行ってた頃のワクワクは薄れてしまってるわけです。今はストリーミングで当時の何百倍も聴けますし実際僕は聴いているわけですが、あの時の作品に対する没入感だったり感動には中々勝てない気がするんですね。

産業的にみても流行り廃りの速度は加速するばかりで音楽もどんどん消費されるだけのものになりつつあるわけで、この「NO MORE MUSIC」はそんな現代の音楽業界に対する啓発と訴えであるような気もします。
ただ懐古主義ということでなく、そういった現状に対しどう斬りかかっていくのかというところがこの作品の一番の聴きどころかと思います。


僕的オススメ楽曲

90'S TOKYO BOYS
NO MORE MUSIC
Star Light


この作品は『BL』を引き継ぎ全体的に70〜80年代ファンク・ブラックミュージック、並びにAORやソフトロックなど、洋邦問わずクロスオーバーされていますが、全体的にその聴き味としては90年代ミクスチャー的な匂いも強く、特に「90'S TOKYO BOYS」はRed Hot Chilli Peppersから色濃く影響を受けています。歌詞自体もそれと交わる形で20代後半、90年代生まれの彼らのリアルがそのまま描かれているため同世代の方々はドンピシャかと思います…
ベース及びドラムに関してはこういったジャンル群の複合ということもあり全体的にグルーヴィーかつファンキーなアプローチになっており、よりリズム楽器としてのオイシイ部分がハイセンスに折り込まれています。この作品からより今のハマ、レイジのプレイスタイルに近しい形となっていっている印象がありますね…


はい、欲を言えばまだまだ事細かく書きたいのですが、またかな〜り長くなってしまったのであとは是非一聴して体感してみてください。音楽の場合"百見は一聴に如かず"というところです…笑


それでは次回はアルバム「BOY」以降についてお話ししていきます!


サタデーナイトにまたアオウ‼︎

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