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【脳科学と映画】その9 植物人間
タイムトラベル映画大好きのりゅうさんです。
脳科学と映画シリーズ。本日のお題は『植物人間』です。
人間にとって最も恐ろしいもの、その一つが『死』ではないでしょうか。
どんな金持ちでも、権力者でも、天才でも『死』からは逃れられません。
生命にはもともと『生存欲求』というものがあって、それが『死』をいたずらに怖れさせるのでしょう。
但し最近は、死は病気で、だから治せるという説もあり、科学の進歩で老化のメカニズムを解明できれば人が死を克服する日も来るかもしれません。
ところで、ひとことで『死』といっても、病死、事故死、戦争、自死、殺人など色々です。
突然訪れる『死』もあれば、じわじわと死んでいく『死』もあります。そして『植物人間』は生と死の中間といえるかもしれません。
脳科学的には『死』とは脳の活動が停止する事。
脳は大きく分けると大脳新皮質と古代脳とからなります。
古代脳(脳幹)は心臓を動かしたり息をしたり、生きている間は休むことなく活動する部分。
大脳新皮質は人間的な思考を司る部分です。
大脳新皮質の活動のみが停止した状態が『植物人間』、脳幹の機能も停止して完全に回復の見込みがない場合に『脳死』と呼ばれ区別されています。
映画では『死』は最もよく取り上げられるテーマかもしれません。感情を揺さぶる芸術である映画に『死』はよく似合います。
『死』そのものがショッキングな出来事ですが、特に身近な人間や感情移入した登場人物が死ぬと、なおさらです。
そしてそれは死ぬ側からも描かれることもあるし、死ぬものを見詰める側、殺す側から描かれることもあります。
『植物人間』を扱った作品としては
『コーマ』(1977) 病院で多発する謎の昏睡状態の患者の謎に迫るサスペンス。
『人魚の眠る家』(2018) 大切な娘が事故で植物人間に。
『リアル 完全なる首長竜の日』(2018) 恋人が植物人間になった理由とは?
『トーク・トゥー・ハー』(2002) 植物人間の患者に恋をする看護師の話
『僕の初恋をキミに捧げる』(2009) 人の命か臓器提供かの選択
などがありますね。
他にもまだ沢山ありますが本日はこの辺で。
りゅうさんでした。
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