フィルムカメラの彩り。
高一の僕が撮影した、ファーストロール。
今年の三月の出来事が、とても遠く感じる。
動機は、面白そうだったから。、、、だったような気がする。
カメラは、オークションで。『安いから』となんとなく買った、30円ほどのカメラだった。
フイルムは、ヨドバシカメラで。妙に高い!と思ったのを今でも覚えている。
その日は、とにかく眩しかった。
早起きして、塾がこの日のためにチャーターした大型バスに乗る。
そして、私は行く先々で、どきどきしながらシャッターを押し込んだ。
『かちり』と音がして、シャッターが一瞬開き、眩しいほど蒼い空や、寂れかけた港のめし屋の何気ない日常を、フイルムに焼き付ける。
それは、まさに心の旅だった。
あの日、塾の旅行で。
ファインダー越しに見た風景を、僕は忘れない。
今でも、紙焼きした30数枚が、アルバムの中に、青春の影を映して眠っている。
(良ければフィルム代ご援助ください!よろしくお願いします
【特典・ファーストロールの写真】
ここから先は
59字
/
6画像
¥ 320
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?