Guilty Braves Truth 2:谷間の町ソーラ/魔導戦争が遺したモノ【2−2】

2-2 

 頭上に?マークを浮かべたカマックが、その場で延々と回転しながら自分の車を探すが、影すら全く見つからない。そのまま宙に浮きだしそうな程の回転力をつけ始めた少年が、目を回す前に肩を掴んで動きを強制終了させたメロンは、同じく周囲を見渡してみるが、やはり車の姿が何処にも無い。
 レナとトカライも軽くだが周囲を探索する。が、やはり誰も見つめられない。徐々に冷や汗をかき始めていたカマックが遂に焦燥感が爆発して泣き出すと、メロンが慌てながら慰めた。
「ぎゃああああああああん!!おっちゃんに貰うた大事な大事な流星号が、消えてもたああああああ!!」
「わわわ!カマックさん!探せば見つかりますよ、泣かないでくださいー!!」
「のだ。またお前ら全員うるさいのだ」
 叫び合う仲間2人に燻げな顔を向けながら、トカライはその場で踊り出す。同じような顔をするレナは小さな溜息を吐いてから組んでいた腕を離して、右足の下腿を地面に付けた。
「何で私まで入れられているのよ。ちょっと落ち着いて、コレを見なさい」
「どうしました?レナさん」
 しゃくり声をあげる号泣カマックの頭を撫ででいたメロンが、一点を見つめるレナに視線を向ける。手を前後に振って誘導してきた相手に従ってメロン、カマック、トカライがそれぞれ近付いてからしゃがむと、地面に重い物を引き摺ったような跡があるのを発見した。
 謎の溝を見つめる4人に、岩肌の地から舞い上がった土埃を含んだ風が当たる。溝の行先を目で追うと、豆粒のように見える、先程まで居た谷間の町に向かって伸びている。
 暫く呆然と眺めていた少年少女に、再び吹いた風がそれぞれの顔に当たる。メロンは刺激された鼻を手で押さえて小さなクシャミを数回すると、真顔で物思いに更けている仲間達に合図の一声を発した。
「町に戻りましょうか、皆さん」

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