Bounty Dog 【アグダード戦争】117-118

117

 何でもくれると、カスタバラクが突然己に言ってきた。何でも欲しいものをくれると。何でも。だからヒュウラは今1番欲しいモノを言った。仏頂面であるが相手を疑わず、正直に欲しいモノを大きな声で伝えた。
 ヒュウラの欲しいモノを聞いたカスタバラクの目が大きく見開かれた。余りにも予想外の物だったらしく、首を横に倒して不思議そうな素振りを見せた。
 コルドウも?マークを土の中から噴き出す。カスタバラクの右手に拳銃が握られている事にヒュウラが気付く。その前に、カスタバラクがヒュウラに尋ねてきた。何の策略も無く、正直に。
「それは一体何だ?聞いた事がない」
 ヒュウラはもう一度、欲しいモノを言った。

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