クリスマスに読みたい聖書の話⑦〜イザヤ書9章1−6節(1)
アドベントの第二週が始まります。第二週目はイザヤ書9章1−6節から。ところがこの箇所は読みようによってはとんでもなく好戦的に響く可能性があります。
特に6節の「ダビデの王座とその王国に権威は増し…」から、ユダ地方(ヨルダン川南西部地域)の勝利宣言を読み取り、それを2700年近く引きずってダビデの王座こそが秩序と安定であると信じそれ以外を徹底的に攻撃することがまかり通るからです。読み違えも良いところだと私は思います。でもそれは読み方論だけでは済まされないのです。そうやって読むことで、利するより大きな体制があるわけです。その体の中で読んでいれば、この箇所は現在のガザへの攻撃も正当化されてしまうのですから。テクストには「正義と恵みの業によって…立てられ支えられる」とありますから、決して攻撃によって立てられたものを「平和が絶えない」とは言えない
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