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クリスマスに読みたい聖書の話⑤〜イザヤ書7章10ー17節(3)

イザヤ書7章10−17節からのお話の続きです。

沈黙がもったいない、1秒を惜しむ有り様を是とすると、誰かが自分を助けてくれるかもしれないという想像力はわきません。時間をかけて良くなっていくという希望はありません。このあり方は、自分が結果を見なければ気が済まないのです。それは世界が自分を中心に回っているという感覚と同じです。自分の命をこの人が抱えて生きてくれるという思いになれれば、沈黙に価値があると思えるのですが。

預言者イザヤは、王がこの局面を自分の力で乗り越えられると思っている万能感を批判します。頑張って自分が何かを果たそうとすることに追い込まれている私たちにも、そして直ぐにミサイルのボタンを押すことに正義を感じている人たちにも、

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