RIZIN40 RIZINの舞台がBELLATORに支配される スコットの本気を見た大晦日
明けましておめでとうございます。
2023年がスタートしてもう2週間以上が経過した訳だが、私自身としましては年明け早々体調不良で2023年のスタートダッシュをズッコケております。
体調不良と年明けの大学試験期間により新年から記事の更新が滞っていたが、新年1発目の記事では今更感満載の2022年大晦日のRIZIN40の感想と印象に残った試合をいくつかピックして書かせていただいた。
また、5つのビックサプライズにも触れて今年のRIZINがどうなっていくのか私の個人的な見解も書いているので、意外と暇な年始のこの時期に読んでいただけると幸いだ。
[第1試合 RIZIN MMA特別ルール 3分3R/62.0kg] YUSHI vs 中澤達也
この試合の必要性に関して試合前にプチ物議を醸していたこともあり、しっかりと見させてもらった。
私の見た感想としては、この試合の必要性にはハテナであった。
まず両選手しっかりと構えよう。ガードをあげよう。左の攻撃の際には右のガードをしよう。
打撃の面に関しては指摘すべき点が多々あり、これが大晦日の大舞台の第1試合にラインナップされていていいのかという感じだった。
結果として、ほぼ素人の中澤を少し格闘技をかじったYUSHIが虐めるような展開であり、プロ格闘技と言えるのかというレベル。
入場を華やかにして盛り上げるという、そこは後からでまずは試合だよと言いたくなるようなコメントを毎度残すYUSHIだが、AJ•マッキーの札束ばら撒きの入場に完全に完敗していたところは個人的にはツボであったのは余計な話か。
[第2試合 RIZIN MMAルール 5分3R/71.0kg] “ブラックパンサー”ベイノア vs 宇佐美正パトリック
この試合はキックファンとしては残念の一言。
まず宇佐美のパンチテクニックに拍手を贈らなくてはならないところだが、出会い頭の1発感が否めず、ベイノアは喝を入れられる試合になっただろう。
[第3試合 RIZIN MMAルール 5分3R/66.0kg] 中原由貴 vs 鈴木千裕
試合はあまり印象には残っていないが、印象的であったのはマイク。
鈴木がRIZINのベルト挑戦をアピール。
5連勝と残してきた戦績は素晴らしいながら、何故かそこには引っ掛かりを覚えるというか。選手としての華か、器か。マイクでの無駄にデカい声量か。
個人的にはケラモフあたりとの試合が見てみたい。
[第6試合 RIZIN スタンディングバウト特別ルール /69.99kg] 平本蓮 vs X(梅野源治)
梅野か、というのが感想であった。
体重差も勿論だが、体重差がなくともボクシングテクニックで圧倒的に差があり、KOするのかだけが気になる試合。
お馴染みとなった平本のリングネームコール時の中指パフォーマンスフェイス。
これを代わりにシバターがやるという演出は面白さもあり100歩譲ってアリであったが、フェイスオフでのシバターと久保優太の言い合い。
あのシーン、ミーハーとしてみれば面白いシーンであっただろうが、選手が目立たなければいけないリング上であのパフォーマンスと目立ちっぷり。腹立たしさを覚えたのは私だけだろうか。
シバター、久保優太のセコンド同士のいざこざに対する感想はこの辺にして、試合内容を見ていこう。
試合内容というか、この試合中私はずっと平本の打撃テクニックに見惚れていた。
しっかりと効かすパワージャブ。美しいワンツー、そしてワンツーからの左の返し。顔面なのか腹なのか、あそこまで左フックを散らされるとどちらをガードしていいのか分からなくなるだろう。
2R終了ピッタリで倒したのを見た瞬間にメイウェザー朝倉がよぎり、平本はまた1つイジるネタを手にしたなと思ったわけだが、平本のマイクやその後の言動はのちの項目で書いている。
この試合で平本の1つ1つの技術には脱帽であったが、そんな試合で保高氏が撮影した1枚の写真に私は惹かれた。
試合終了ピッタリでということ云々よりも、片方が倒れ片方が立っているという構図が格闘技の本質と見せるべき姿であり、それを濁りなく映し出している1枚に美しさを感じる。是非この写真は見てほしい。
[第12試合 RIZIN vs BELLATOR 全面対抗戦次鋒戦 RIZIN MMAルール 5分3R/BANTAMWEIGHT(61.0kg)] キム•スーチョル vs フアン•アーチュレッタ
アーチュレッタがやりづらそうにしていたという印象か。
泥臭さのある攻防となることは想定できたが、その中にももっと派手さのある撃ち合いが展開されるかと思ったが、スーチョルが自らの泥沼の戦いに持っていったという感じ。
ただその中にも選手としての華というの部分ではアーチュレッタの方が数段上に感じた。
この華という観点では、対抗戦の中でこの試合に限ったことではなくBellator軍の選手達の方に遥かに選手としての華を私は感じた。
感じ方は人それぞれで、これは私一個人の勝手な感性で感じていることであるので悪しからず。
今後堀口がRIZINバンタム級王座を返上したならば、この玉座争いが目玉となるであろう2023年のRIZINバンタム級。
朝倉、井上、元谷らがこの2人含むBellatorバンタム級戦士達にどの程度通用するのか、バンタム級は常に楽しみが尽きない階級である。
[第13試合 RIZIN vs BELLATOR 全面対抗戦中堅戦 RIZIN MMAルール 5分3R/FLYWEIGHT(57.0kg)] 扇久保博正 vs 堀口恭二
この試合は堀口劇場。
3度もプロのリングで相対し、ライバル関係と言ってもいいであろうこの2人の試合終了後の笑顔でのやり取りはグッと心に来るものがあり、この試合後の清々しさも格闘技の醍醐味の1つであるとこの試合で再確認できた。
圧巻のパフォーマンスで扇久保の3度目の挑戦を退ける形となった訳だが、フライ級がないBellator所属の堀口は今後どのようなキャリアを積んでいくのか。
堀口という存在がBellatorにフライ級を新設させてしまうのか、RIZINにカムバックしてくるのか、はたまたUFC再挑戦で日本人初UFC王者という日本人に夢を見せてくれるのか。
純粋な強さだけでこれだけファンを魅了できる日本人総合格闘家は堀口だけだろう。ただ、これが本当の格闘家のあるべき姿なのだろうとしみじみ思う。
[第14試合 RIZIN vs BELLATOR 全面対抗戦副将戦 RIZIN MMAルール 5分3R/FEATHERWEIGHT(66.0kg)] クレベル•コイケ vs パトリシオ•ピットブル
メイン2試合に関してはここにまとめて記しているが、Bellator軍がどうRIZIN軍の寝技を凌ぐかという試合のように見えた。
立ち技ファンであり、MMAの知識が不足している私には少し物足りない試合に感じてしまったが、そのように感じた方は他にもいたと思う。
MMA素人なりに感じたこととして、やはり寝技が強いだけでは世界には通用しないこと。
グラウンドの展開にいかなければその強みも活きず、宝の持ち腐れとなってしまうのだなと。
ただ何度かのグラウンドの展開においても、しっかりと対応ししのぎ切ったあたり、MMAの差を感じてしまう結果となったのも事実だろう。
[第15試合 RIZIN vs BELLATOR 全面対抗戦大将戦 RIZIN MMAルール 5分3R/ LIGHTWEIGHT(71.0kg)] ホベルト•サトシ•ソウザ vs AJ•マッキー
上記に記載。
RIZINの発表事も含めた2023年のRIZIN
RIZIN立ち技構想 皇治vs芦澤 梅野や吉成によるムエタイ勢
2022年大晦日では、平本梅野のボクシングエキシを除いては全てがMMAラインナップ。
立ち技ファンとしては悲しい現実であるとともに、受け入れなくてはいけない現実でもある。
THE MATCH以降の立ち技の衰退の指摘の声があると思うが、RIZINの立ち技に関しては那須川天心1人がいなくなったことが原因だろう。
この天心ロスをどう乗り越えるのか。
RIZIN40ではK-1から芦澤竜誠の参戦が発表され、流れ的に皇治との試合が組まれるだろう。
こんなK-1の残飯的な試合と思う方も少なくないだろうが、私はこの試合はキックルールでなくMMAルールでやることがRIZINらしさ、起爆剤となりうるビックサプライズではないかと考える。
また他には梅野が訳のわからない長すぎるインタビューをしていたが、要約するとRIZINでムエタイを確立したいということだろう。
名高や梅野など世界に誇れる日本人ムエタイファイターがいるのだからこそ、RIZINの舞台でムエタイの素晴らしさを表現されてほしい。
立ち技が好きな私としては大いに見てみたい絵だ。
斎藤裕 vs 平本蓮
平本が好きな私にとっては、平本の公式戦の発表は嬉しい限り。
対斎藤というところで、どのような噛み合わせになるのか、どのように試合を作り上げるのか、元王者を喰ったなら、幻想が尽きない選手は魅力だらけだ。
牛久絢太郎 vs 朝倉未来
このカードは順当な組み合わせだろう。
RIZIN39のフェザー級タイトルマッチでの記事にも書かせてもらっているが、牛久が勝った場合はクレベルvs朝倉、クレベルが勝った場合は牛久vs朝倉。
以下の記事が該当記事であるので、井戸端会議的な話の項目を見てもらうとこの私の意図が分かるはずだ。
朝倉にいきなりのクレベルとのタイトルマッチを組み、ファンから朝倉優遇だろという文句が出ない筋の通ったマッチメイクをするあたりにはRIZINの良さを感じた。
どのような展開となるかなどはこの試合がラインナップされる大会がアナウンスされてから書かせていただきたいと思っているので、その時になって読んでいただけると嬉しい。
RIZINフェザー級 運営思惑通り朝倉vs平本の実現になるのか
斎藤平本、牛久朝倉がどのような結果になっているかはあと数ヶ月後には白黒出ている訳だが、この2試合が同タイミングで発表されたことで、朝倉平本が勝ち上がり、勝者同士としての対決を想像されている方は多いはずだ。
朝倉平本の両者が勝ち、朝倉平本の大戦が実現し、その勝者がタイトル挑戦。
朝倉が勝ち平本が負ければ、朝倉がクレベルのタイトルに挑戦。
平本が勝ち朝倉が負ければ、生き残った平本が牛久を含む他のフェザーの選手達とタイトル挑戦権争いに参加するのか、はたまたいきなりのタイトル挑戦か、あるいは負けた朝倉との対戦を望むのか。
朝倉平本それぞれどちらも負ける事があったならば、RIZINフェザー級はどうなってしまうのか。
この2試合の結果次第で様々な選択肢が思い浮かびRIZINフェザー級の動きは大きく左右すると考えられるが、1つ言えるのは平本が勝つ事が最も面白い展開を作り上げられるということ。
平本が好きな私だからこその意見なのか、私は客観的にみても平本が勝つことで面白くなると思うのだが、どうだろう。
この2試合の大会の発表が待ち遠しい。
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