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シン・エヴァンゲリオン劇場版の観た直後くらいの殴り書き感想

実は色々なことが上手い具合にハマって、先日、シン・エヴァンゲリオン劇場版を観に行くことが出来たんですよ^_^

という訳で、後日、別で観た方との会話のメモと、書き殴りの感想です^_^

なお、感想を書くのに、「マトリックス・リローデッド」と「この世界の片隅に」と「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を使いました。

全部ネタバレですから注意ですよ〜^_^
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もう一回言いますけど、ネタバレですよ〜

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お疲れ様でした。まさかのシンマリでしたね(後述)

私はシンジくんの終着点が「駅」というところにものすごく、「庵野監督、お見事!」と思ってしまいましたよ(後述)

◾️別の鑑賞者との後日の会話

◎「アディショナル・インパクト」?「アナザーインパクト」?

ゲンドウくんが経歴をたくさんしゃべるところは驚きでした。

よくわからないところは多々あったものの、「槍」にはエヴァンゲリオン→「ガフの扉の開放(インパクト)」で世界を変えてしまう力を持っている…の力を制御する能力が有って、用意されていた「槍」を使い切った後に起こる「ガフの扉の開放(インパクト)」は追加(アディショナル)であり、想定外(アナザー)なのかな、と思いました。

◎アスカが幸せになったのはと
にかく良かった。

ケンケンとの関係の描写が直接的ではなく「良い感じ」でしたね。

なんかのインタビューで廃野監督が(ガンダムの)ランバ・ラルとハモンがセッ〇〇してる関係なのが何となくわかる演出が見事だと思う」みたいなことを言ってたような気がするのですが、それを意識してたのかもしれませんね。ずっと大人になりたかったアスカ。ようやく大人になれてよかったです。

◎マリ+シンジでのエンディング

シンマリは意外でしたが、庵野監督の作ったアスカ、レイ、カヲルの旧版から苦労してきたキャラクターにはそれぞれの幸せが与えられるべきだったと思うので、鶴巻監督と貞本さんが作った新参者のマリが引き受ける形になったのではと思います。

それぞれのキャラの幸せがシンジくんと結ばれる事じゃないのは切ないですが、良かったな、と。

アスカとの「好きだった」告白の交換はトルストイの「復活」を思い浮かべました(ロシア人、好きな人と違う人と結ばれて永遠に苦しむ、というジョークの元ネタ)

マリが庵野監督の奥さん(モヨコさん)という考察も有って、そうなんだろうなと思いますが、個入的には、庵野監督の人生にはあまり興味が向かないので考察サイトに任せます。

ただ、マリはアスカとも宇宙でべたべたしてましたし、単純に人との距離が近い系の女の子であって、シンジ君とカップルになるのではないのかもしれないですね。(コミック版ではああいうキャラですしね〜)

◎カヲルの言葉を、その通りの意味で受け取るなら、旧劇版で世界がしてるってこと?というか、何回目?

渚司令の話は分かりにくかったので、再確認したいですね。月の棺が何個も空いてたように見えましたので、数えきれないほどなんですかね。

まどマギみたいにシンジ君が幸せにならずに何度も転生してたんでしょうか。個人的には、マトリックス・リローデッドを思い浮かべました。

◎惣流アスカの魂は、新劇版では2号機に取り込まれてて、シキナミアスカは そのコピー(アヤナミシリーズみた
いなシキナミシリーズ?)って事?

それっぽかったですね。シリーズの―
つになるのが嫌だったから頑張って
たみたいな感じでしたっけ。破とかでずっと「1人でできる!」と強がってたのはこの辺かもしれませんね。

◎ゼーレはどこに?

Qで冬月先生が電源を切っちゃったので死んじゃったんですかね。アディショナルとかアナザーとかは彼らにとっては想定外のインパクトなので、出る場面が無かったのでしょうか。

◎南極でのミサトVSゲンドウからシンジ出発までのくだり。日本映画特有のダメなところである「一刻を争う緊迫した場面での怒鳴りあい・感情ぶつけ合い演技」は…

あそこはみんなで輪になって、思いをぶつけあうところで違和感を覚えましたね。

(ビジュアル的にはちょっと、TV最終話の最後を思いうかべました)

個人的には旧ネルフのヴィレの人たち、自分たちが生きるために嫌がってたシンジ君を無理やり エヴァに乗せてきたくせに、自分に都合の悪い事態が起こったら冷たくするのはどうなのか、「落とし前」を着けるべきではないか、と思ってましたので、私はそこらへんの発言に集中しちゃいました。

感謝と怒りが合わさった、まぁ、分かりやすい複雑さで良かったなと思います。 

◾️総括

・個人的な関心事は、庵野監督はシンジ君たちをどこに遅れていくのだろう、ということだったのですが、「駅」というのはなるほど!と思いました。

駅は目的地でもあり、出発点でもありますからね。

・「自分の幸せを願って行動すると、世界は変わってしまうかもしれない。そして世界に可逆性は無い(冬月先生)のでやっちまったことはどうやっても元に戻せない(YOU CAN(NOT)REDO)」ということが執拗に描かれたQを観た後、じゃあ、幸せになるためには何をすれば良いと庵野監督は考えるのかな、と思ってました。

(「天気の子」は新海監督によるエヴァQに対する一つのアンサーだったのだと思います)

・カラルくんが「シンジくんは安らぎと自分の場所を見つければ良い。縁が 君を導くだろう」とか言って死んだので、幸せになる為の答えとして、私はてっきり「自分はここに居ても良い」とシンジ君が笑顔で言える「場所」が用意されて、そこに行きつくまでの物語が描かれると思ってたのですが⋯

・庵野監督が個人が幸せになるための
答えとして用意したのは「場所」ではなくて「望む望まないに関わらず、たどり着いてしまった場所で、自分で「行こう!」と決めて前に進む」という「行為」だったのかな、と。

・駅は目的地でもあり、出発点でもあるので、たどり着く「場所」としては、なるほどな!と思いましたね〜

・あの駅に着いて「駅」から出発したシンジくんなら、今後、エヴァンゲリオンがなくても、「やっちまったことは仕方がない。『落とし前』を着けて前に進もう」と思って行動出来ると思います。

・TV版からおなじみの内面を表すあの電車、伏線として回収することが 出来て良かったですね(後付けでしょうが!)

・そして、「行こう」と決めた時に隣で手を繋いでくれる人がいたら良いね、ということと思いますが、それが胸が大きくて、良い匂いのする少し天然のメガネっ子お姉さんというのはちょっとやり過ぎでは^^;と思いました。

・シンジ君もヴィレのみんなもゲンド
ウ君も「やっちまった事」が結局は良い結果に結び付いて良かったですね。

・あの駅、仕事柄、何回か行ったことのある下関駅に似てるな、と思いましたが、庵野監督の地元の宇部の駅みたいですね。山口の駅はどこもあんな感じなのかしら。

◎【結論】結局、エヴァンゲリオンは何を言いたかったのか。

・シンジくんがゲンドウから貰った古いウォークマンを「これは返すものだったんだ」と「意味」に気付くところに、何気に良いなぁ、と思ったんですよ。

・この下りはこじつけに過ぎないと思いますが、今回の映画ではこういう「こじつけ」「後付け」設定を、結構、無理矢理、キャラが見出していくように観ました。

・これはわざとらしいと言う人もいると思うけど、実はエヴァンゲリオンという作品の言いたかったことと直接、繋がっているのではないかな、と思う。

・「あの事故のおかげで〇〇さんと知り合うことが出来ました」とか「あの病気で入院した時に知り合った〇〇さんと結婚した」とか「あの失敗のせいで〇〇さんと繋がりが出来て今では仕事を一緒にしてます」とか、我々人生の転機とかで、全く関係の無い事象と結びつけて、意味を見出すことがあるけれど、あんな感じなのかしら、と思いました。塞翁が馬という感じで。

・結局、エヴァンゲリオンが何を言いたかったのか。シンジくんの旅から我々が何を読み取るべきか。という点については私は下記だと思います。

「どんな酷いことがあっても、悪いことばかりじゃ無い。渡された物、置かれた状況、そばに居る人、やってきた事に、何かの意味を見出せ。そして、それを糧に前に進もう」

◎それでも人生は続くので、生きねば

・農業のシーン、俺は今、何を観せられてるんだと震撼しましたね。

・第三村は存在自体が「それでも人生は続く」ということの暗喩なんだろうな、と。

・ニアサードインパクトというあれだけの大災害が起こっても、生き残る人は居て、生き残ってしまった人々の人生は、自死を選ばない限り続く(続いてしまう)。

,「ガメラ3」という映画で「どんなにみっともなくても、生物は最後の瞬間まで生きようとしますよ。人類も同じです」というセリフがありますよね。

・第三村の人々の生活は、謎の黒い円柱マシーンが前提で、ヴィレの支援がないと成り立たない、ある意味、「みっともない」と言うことも出来るかもしれないけど、それでも作物を育て、子供を産み、懸命に「生きよう」とする姿は、我々やシンジくんの心に響くものがあったと思います。

・どんなひどい状況でも、生きている人々は懸命に、せめて、人間らしく生きて行こうとする。

これは私は「この世界の片隅に」で描かれたものと同じだな、と思いました。

・そんな人々に触れて、どんなにひどいことが起こっても、それでも人生は続く、そういうことに気付いて、「じゃあ何をすべきか」とシンジくんが考えるきっかけになったんだろうな、と。

・そして、シンジくんの名前を「考える」という、「結果」ではなくて、「行動」をレイが喜んでくれたことに「結果は分からないけど、行動には意味があるのかもしれない」と思えることができたのかなあ、と。

◎その他

・大人シンジ君の声の神木隆之介くん。今年の5月で28歳ですので、劇中のシンジくんと同い年ですかね(14歳+眠ってた14年)

・無人駆逐艦爆弾…

艦艇、粗末に扱わないで…バルク船とかタンカーとかフェリーのほうが爆薬とか詰めるのでは…!

・親になると見る目が変わるもので、駅に置き去りにされて泣いているシンジくんを、「戻って抱きしめてやって!」と心の中で叫んでいたのですが、ゲンドウくんが戻って抱きしめた時、心の中でめちゃくちゃガッツポーズしました。

・旧劇でお母さんになれなかったと嘆きながら死んでしまったミサトさん、お母さんになれて良かったです。

・初号機と13号機の対決のシーン、特撮っぽく建物とかが置物みたいに動いたけど、あれは噂のプリヴィズの動画をそれっぽく使ったシーンではないかな?

シンゴジラでも、確か第3形態への進化の時の皮膚のうねりが面白いからってそのまま使われたんじゃなかったっけ…

不自然な感じと特撮スタジオって感じの演出が合ってましたね。

あと、庵野監督、幕末太陽傳でしたっけ。没になったラストはスタジオが映るような感じの終わり方みたいなの、やってみたいって言ってたような気がするので、それを意識したのかな?

・ネオン・ジェネシスってシンジくんが言い出した時、さすがに笑いました。

いや、ここに来て、ネオンジェネシスとかね…苦笑

あはは…

あはは…

あれ…

これは…

涙…?

泣いているのは…

私…?

・シンジくんはシンジくんで、幸せなネオン・ジェネシスをすることができてよかったのですが、そばにいるのが、胸が大きくて、良い匂いの(略)のは、ちょっとやり過ぎではと思いました。

・青色のスカーフ、勝手に感動しました。まったくの偶然ですが、コロナと戦う 医療従事者の方を応援する色が確か青色でしたよね⋯医療従事者へのエールになったら良いなぁ⋯と。

・アイキャッチの「THRICE UPON A TIME」について。英語は分かりませんが、once upon a timeが、「かつて一度あったことなんだけど(昔々あるところに⋯)」だとしたら、「かつて、三度あったことなんだけど」みたいな感じかな、と。

序破Qの三度かもしれないし、「世界の中心でアイをさけんだけもの」「ま
ごころを、君に」「シン・エヴァン
ゲリオン」の三度かもしれませんね(三度目の正直)

・あと、ラストが「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」とちょっと似てるかな、とか⋯。

「⋯ハリウッド」のラストは徐々に夢から覚める感じを描写してると思いますので、シチュエーション的にも同じですね。

・「THRICE UPON A TIME」はJ.P.ホーガンのSF小説の原題らしくて、無事に「最終回の題名はSF小説』ルールが発動しましたm(_ _)m

・J.P.ホーガンといえば『星を継ぐもの」ですが、こちらはナディアの最終回ですねm(_ _)m

・どうでも良いですが、もっと早く公開されてれば、鬼滅の代わりに興行収入一位になったんだろうな、と⋯

という感じの書き殴り感想でした。また、四部作の感想とかしっかり咀嚼して書いてみたいと思います!


#ネタバレ

#シン・エヴァンゲリオン劇場版

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