2023年のファイターズ

はじめに


こんにちは、髭です。突然ですが来年どうなるか妄想できる今の時期が1番楽しいですよね(勝ってくれればもちろんシーズン中の方が楽しいのですが)。ポジるだけならタダ、というわけで今オフの補強/流出のまとめと今季展望を相変わらずの駄文で書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

退団選手

残念ながら今年は19名の選手がチームを去ることになりました。次の場所での活躍を期待したいですね。あ、例外として近藤は対ハム.000でお願いします。一覧は以下。
#19 金子千尋(39)3試合13回1勝2敗4.85(自由契約)
#58 谷川昌希(30)9試合9.1回0勝0敗3.86(自由契約)
#62 望月大希(25)9試合9回0勝0敗7.00(自由契約)
#91 古川侑利(27)34試合35.1回0勝1敗3HP4.08(現役ドラフト→ソフトバンク)
#113 長谷川凌汰(27)5試合5回0勝0敗3.60(2軍成績、自由契約)
#148 高山優希(24)22試合23回0勝2敗10.57(2軍成績、自由契約)
#2 杉谷拳士(32)51試合.165(97-16)0本3打点OPS.414(現役引退)
#5 ヌニエス(28)63試合.174(167-29)4本12打点OPS.527(自由契約)
#8 近藤健介(29)99試合.302(325-98)8本41打点OPS.879(FA→ソフトバンク)
#23 渡邉諒(27)21試合.233(60-14)0本2打点OPS.648(トレード→阪神)
#31 髙濱祐仁(26)7試合.059(17-1)0本1打点OPS.114(トレード→阪神)
#48 上野響平(21)12試合.074(27-2)0本0打点OPS.249(自由契約→育成打診拒否→オリックス)
#49 佐藤龍世(26)37試合.115(96-11)1本4打点OPS.341(トレード→西武)
#67 片岡奨人(25)13試合.125(24-3)0本0打点OPS.292(自由契約)
#68 石川亮(27)23試合.156(45-7)0本3打点OPS.347(トレード→オリックス)
#69 宮田輝星(25)6試合.143(7-1)0本0打点OPS.286(自由契約)
#112 樋口龍之介(28)83試合.244(221-54)7本27打点OPS.694(2軍成績、自由契約)
#122 速水隆成(25)66試合.190(163-31)5本14打点OPS.583(2軍成績、現役引退)
#155 難波侑平(23)48試合.263(114-30)0本6打点OPS.593(2軍成績、自由契約)
また、支配下登録を外れ育成選手として再契約した選手が2名となります。
#37 柿木蓮(22)4試合4.1回0勝0敗2.08
#3 王柏融(29)15試合.063(32-2)0本0打点OPS.156

入団選手

去るものが入れば来るものもいるのがプロ野球の世界です。チームを強くするために選ばれた18名の選手に来季以降大きく期待したいですね。

#12 矢澤宏太(22)藤嶺藤沢→日体大(ドラフト1位)
#24 金村尚真(22)岡山学芸館→富士大(ドラフト2位)
#3 加藤豪将(28)NYM傘下3Aシラキュース(ドラフト3位)
#54 安西叶翔(18)常葉大菊川(ドラフト4位)
#58 奈良間大己(22)常葉大菊川→立正大(ドラフト5位)
#62 宮内春輝(26)多古→明星大→日本製紙石巻(ドラフト6位)
#125 藤田大清(18)花咲徳栄(育成ドラフト1位)
#126 中山量晶(24)鳴門→明治大→徳島IS(育成ドラフト2位)
#127 山口アタル(23)テキサス大タイラー高(育成ドラフト3位)
#128 山本晃大(23)佐久長聖→関西学院大→信濃GS(育成ドラフト4位)
#26 田中正義(28)5試合5回0勝0敗1HP0.00(ソフトバンク→人的補償)
#48 齋藤友貴哉(28)20試合23.1回0勝1敗5.01(阪神→トレード)
#67 齋藤綱記(26)5試合5.1回0勝0敗6.75(オリックス→トレード)
#68 松岡洸希(22)31試合42.1回1勝4敗2S5.95(2軍成績、西武→現役ドラフト)
#2 マルティネス(26)82試合.276(254-70)8本24打点OPS.787(中日→自由契約)
#23 伏見寅威(32)76試合.229(205-47)3本21打点OPS.615(オリックス→FA)
#37 江越大賀(30)24試合.000(4-0)0本0打点OPS.200(阪神→トレード)
#49 山田遥楓(26)74試合.200(80-16)0本9打点OPS.495(西武→トレード)

弱点を埋める補強

なんと言っても最大の補強は伏見寅威、齋藤友貴哉の2名でしょう。捕手・リリーフ投手は今季大きな課題として浮かび上がりました。
捕手に関しては1番手こそ宇佐見真吾が躍動しましたが2番手以降は最後まで定まりませんでした。昨シーズン終盤は期待株である古川裕大の起用が増えましたが.229(96-22)0本1打点OPS.549とアピールには至らず。伏見/マルティネスが加入する来季は大きく飛躍しない限り2軍暮らしが濃厚です。2021年正捕手に最も近い起用をされた清水優心はシーズン序盤から2軍暮らしが長く続きこちらも.194(62-12)0本3打点OPS.428と2017年の1軍定着以降最低のシーズンとなりました。
宇佐見も活躍したのは去年1年のみなので複数年実績を残している伏見の加入は非常に大きく、慣れ親しんだ地元で更に躍動してほしいと願っております。
リリーフに関してはルーキーの北山亘基、手術明けの石川直也、初の1軍完走を果たした吉田輝星等は頑張ったと思いますが宮西尚生、堀瑞輝、ロドリゲス、杉浦稔大と言った昨季の勝ちパターンが壊滅状態。
また、急激に高速化している現代プロ野球の流れに逆らうように最速155km/h以上を記録したリリーフ投手が北山とロドリゲスのわずか2人のみという悲しみを背負いました。
ここに最速159km/h(161km/h?)の齋藤友の加入は非常に大きく、手術前に156km/hを記録している高校の後輩、石川と共に勝ちパターンを形成する活躍が期待されます。直近2年は防御率こそ4.63(19登板)→5.01(20登板)と良くありませんがFIPは3.11→3.63、xFIPは3.47→3.60、K-BB%は13.6→15.9と一定の数字を残しており覚醒の可能性は高いと見て良いでしょう。
同じくトレードで加入した齋藤綱やオールドルーキーの宮内、昨季2軍で好成績を残した長谷川や松本遼等が加わってくると面白い争いになりそうです。リリーフは比較的整備のしやすいポジションですし宮西や堀等の揺り戻しも考えてそこまで悲観的になる必要はないかと。

大きすぎる穴

12/12、近藤健介のソフトバンク移籍が発表されました。言わずもがな戦力ダウンは避けられません。毎年のように出塁率.420/OPS.880近くを残していた彼が抜けるとどうなるのか、考えるのをやめましょう。なぜ神は最下位のチームにこのような試練をお与えになるのか。もうやだ泣きたい。しかし泣き言ばかり言ってられません。
彼の穴を少しでも小さくしなけれぼならないのです。筆頭候補は去年成長の兆しを見せた今川優馬になるでしょう。9月は失速しましたがOPS.679と覚醒前夜くらいの成績は残しました。課題の守備もレフトであれば気にならない程度に成長していると思います。
次点として万波中正、その後に淺間大基、五十幡亮汰が続き大穴として江越大賀が入ってくる形でしょうか。二刀流運用のやり方さえ定まれば矢澤宏太の抜擢も十分にありえます。
もっとも、松本剛LF起用の方針を考えている新庄監督の意向とこれまでの五十幡への発言、期待度を考えると今川より五十幡が優先されそうですが。

残された課題

ずばり、打線です。はっきり言ってリリーフよりよほど弱点です。核になる選手がいません。昨季は松本剛がリーグ4位となるwRC+155を記録しましたが基本的には「できすぎ」です。
2008年に.378という超ハイアベレージを記録した内川聖一は2009年以降.318→.315→.338→.300→.316という具合に落ち着いています。
左打者の秋山翔吾ですら2015年に.359を記録して以降は.296→.322→.323→.303と推移しています。
.350近いアベレージをキープできるのはイチローや青木宣親等化け物しかいません。松本剛は長打も四球も少ないタイプのため打率の低下=並の成績になってしまうので打線の中心として計算するのは非常に危険です。(レギュラーレベルの成績は残してくれると思いたいですが)
新外国人のマルティネスは日本で3シーズン戦った実績があり、大ハズレはしないと思う一方で3シーズン全て規定打席には届かずキャリアハイが昨季の82試合286打席とフルシーズン戦う上での不安要素も残ります。
彼以外に新外国人は獲得していないため既存の日本人で覚醒する選手が出てこないことには厳しい戦いを強いられると思います。やはり清宮幸太郎ですね、彼の覚醒なくしてAクラスなど夢のまた夢でしょう。

今季の予想ラインナップ

1軍登録31人、ベンチ入り26人、外国人枠5人(5人全てを投手のみや野手のみで埋めるのは不可)を考えてみます。先発ローテーションは基本6人で回すと信じたいのでベンチ入り26人+残りの先発5人で31人になる計算です(実際にシーズンが始まったら先発6人が登録される状況はかなり少ないと思いますが)。
先発6人、中継ぎ9人、野手16人をベースとします。
先発:加藤貴、上沢、伊藤、ポンセ、ガント、根本
中継:石川、メネズ、北山、玉井、ロドリゲス、吉田、齋藤友、宮西、河野
野手
7松本剛
6上川畑
3清宮
5野村
0マルティネス
4加藤豪
9万波
2伏見
8五十幡
宇佐見、清水、石井、中島、谷内、今川、淺間
主な入れ替え候補は以下のようになるでしょう。
先発:鈴木、上原、池田
中継:堀、井口、齋藤綱、長谷川、宮内
野手:古川、梅林、山田、アルカンタラ、江越、木村

だいたいこんなラインナップじゃないですか?本来であれば堀←→河野or宮西なのですが昨年5月に痛めた肩がまだ完治してないとの情報があるのであまりアテにはしない方が良さそうです。無事治ると良いのですが場所が場所だけにね⋯。
外国人枠は投手4人+マルティネスが基本線でしょう。ガントの肘の状態やロドリゲスが再度デブ化するようならアルカンタラにもチャンスが回りそうです。
捕手3番手には清水を選出しています。色々言われることの多い彼ですが復活を期待できるポテンシャルがありつつ、それが叶わないなら壁&ベンチ要員の3番手には最適な人材となります。マルティネスがマスクを被る日はベンチの控え捕手が3人になりますが宇佐見は代打で使える打力があるのでたぶん持て余しはしないはず。もともと控えにはユーティリティ選手も多いですし。

最後に

如何でしょうか。やはり近藤の穴がとてつもなく大きい感は否めません。毎年のように若手が覚醒したら強いと言われる日本ハムですがそんなのどこのチームにも言えることですからね。笑
僕が推す今季のキーマンは投手:河野竜生、野手:清宮幸太郎と考えます。
1軍で投げられるなら起用法は問わないとの発言も見られた河野が先発ローテor勝ちパターンに匹敵する働きを見せてくれたら非常に大きいです。先日たるんだ食生活が暴露されていましたがダイエットに成功したようです、いい加減覚醒しろ。
そして野手枠は一択です、清宮幸太郎。既に高卒6年目、そろそろチームの中心打者としての自覚を持ち、最低.250 30HR 90打点 OPS.850をノルマとしてほしいところです、それができる選手ですから彼は。
それでは今回はこのあたりで、開幕のチケット当たってくれ〜!!

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