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好きなことで生きていくためには、人に任せるのも悪くない

先日、とある経営者交流会に参加した。
経営者が300人集う交流会だったが、本当に楽しそうな人が一人だけいた。
私が尊敬する、大好きな経営者だ。

宝飾業界の重鎮と言われる人物だが、とにかく偉ぶらないし、いつもニコニコ明るい人だし、ありのままの自分を見せて生きている感じがして、本当に恰好いい。
そしていつも楽しそうだ。

この日も、いつもと変わらず本当に楽しそうだった。

私の想像だが、彼は嫌いなことをやって死ぬのが嫌だと、究極に覚悟しているのではないかと思う。
大業を成し遂げた方なので、苦労も多かったはず。
それでもこんなに楽しそうなのは、「好きだ」と思えることだけをやれているのではないか。

そう、いつも近くで見ていて思うのだ。

私も、人はいつか死ぬので好きなことをして生きたいし、周りの人にもそう生きてほしいと思っている。

好きなことをして生きること。
これがいい理由のひとつは、心から人生を楽しめるからだ。

そしてもう一つは、「好きこそものの上手なれ」。
「責任」でやる仕事は、「好き」でやる仕事には敵わないと思うからだ。

仕事は真剣にやればそれなりにできるようになる。
成果を出せるようになったり、できることも増えていく。
でも、その仕事が好きで夢中になっている人には、一生勝てないと思う。

「これは自分の仕事だから頑張らなきゃ」と思っている人は、仕事中は一生懸命考える。
でも、その仕事が好きな人は、仕事中もそれ以外も関係なく、楽しくてしょうがないからその仕事のことを考えている。

これだけ見ても、義務感・責任感でやる仕事は、好きでやる仕事に敵わないのは当然だろう。
それなら、その仕事が好きで好きでたまらなくて、かつ、得意な人に任せればいい。
例え、あなたが苦手で嫌いな仕事でも、それが好きで得意な人がいるはずだ。

もしかしたら、当たり前のこと言っているな、と思う人もいるかもしれない。でも、意外と、これをできている人は少ないと感じる。

その理由は、きっと、プライドや真面目さが邪魔をしているからなのではないかと思っている。
自分の苦手や嫌いを認めたくない、という無意識のプライド。
とにかく自分が頑張らなくてはという真面目さ。
もちろん、どちらも尊いものだ。
嫌いでも、苦手でも、一定期間取り組むことで好きになったり、できるようになったりして、世界が広がることも多い。

でも、しばらく頑張って、それでも楽しめないくらいなら、
それが好きで得意な人に、勇気を持って任せてみてはどうだろうか?

一度きりの人生、好きなことを全力でできること以上に、幸せなことはない。

ただし、そのためには心の底からありがとうを言える人になること。人にGiveできる人であること。
そんな人間力を持つことが大前提、必要だと思う。

それができないと人はあなたに協力したいとは思わない。
「ただただ自分の好きなことだけさせてくれ」は単なる身勝手だ。

まずは、協力したいと思われる人になること。
そして、しばらくやっても「嫌いで苦手」だと思ったことは、勇気を持って「好きで得意」な人に任せること。

そうやって好きなことに、楽しいと思えることに、
本気で全力で取り組む人生を歩んでみてはどうだろうか?

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