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ロンパールームを知っていますか?

いつも子供たちに教える仕事している私ですが、私が子供だった頃と比べると感覚の違いを感じることばかりです。文明の急激な進歩により情報量もそれを取り込むスピードも違う。
では、半世紀以上前私はどんな情報で育って来たのか?
自分が小さい頃見ていたテレビ番組について調べてみました

ロンパールーム

小さな教室の真ん中に女の先生がすわりその両側に5歳児くらいの子供が3人ずつというフォーメーションで始まり、「良い子」と「困った子」について話をしたり、机を離れてボール遊びや風船遊びをします。
おやつの時間というコーナーではコップに入ったミルクをみんなで飲む
番組の最後には先生が鏡をもって呪文を唱えると、鏡が枠だけになって、それを通して先生が視聴者の子供の名前を呼んで「◯◯ちゃんのお顔も見えますね〜」と語りかけます
当然名前はありそうなところを平均的にリストアップしているのでしょうが、当時3文字の名前が多かった時代、2文字だった私はなかなか呼んでもらえなかったのを覚えています
1つの番組の中で
規律、モラル、生活習慣、コミュニケーションが全て網羅されていました

就学前の子供のほとんどがみていたこの番組は、もともとアメリカのテレビ制作会社がフランチャイズで何カ国かに広めて行った番組。
テレビと言う媒体が広がり、社会が同じ情報を共有しやすくなって来た時に、家庭でのモラル教育を社会的に行おうという目的だったようです。実際日本では高度成長期で団地のような新しい集合住宅も普及。
大家族から核家族化するにあたり、お母さんが一人で子育て(しつけ)する不安や苦労をこう言う番組がサポートするようになったのでしょう。
こういう番組を始まりとして教育番組は大きく進化しました。

今、多様性とかコンプライアンスとか何かと規制のうるさい世の中になりました。
どんなタイプの人がいたとしても、どんな場であっても誰に対しても心も身体も傷つけない、感謝する。そのモラル教育の基本を身につけていれば、自分で判断して言葉を選べるのではないかと思います。
あちこち上がる火を消すために、禁止が増え過ぎてしまってモラルの根本が見えにくくなっている。
本当に大切なことはシンプルにわかりやすく伝えたいですね


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