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屋根壊れてますよに注意 その1

ある日、実家に突然、家の修理のビラ配りをしている男がやって来て、母に「お宅の屋根壊れてるので修理した方がいいですよ」と母を家からちょっと離れた道まで誘い出し、屋根の見えるところまで行って、「ほら、、あそこ、、壊れてるでしょ?」と言われたと。

80の老婆にはよくわからず、しかし、勘のいい私の母は、この押しの強い態度をヤバいと感じて、

「うちは家を建てた建設会社にいつも頼んでいるからいいです」

と言ってことわりました。

なのに、その男、数日後こんどは梯子を持ってまたやってきました。

母は、気味が悪いので
「もううちの建設会社に頼みました」と言って追い返したものの、きまじめな彼女は、その裏付けがなければと思ったのと「壊れている、修理した方がいい」と言われたのが気になってしまい、結局うちの建設会社に問い合わせて、屋根を見てもらうことになりました。

なんにしても、今や80歳の老婆の判断に任せるのは不安なので、今回の交渉はすべて私が立ち会うことを決めました。

さて、見積もりに来た業者は屋根には登らず、巨大な棒にカメラのついた機材を持持ってきて、屋根の上まで棒をのばしてぐるり360度撮影。
それからスルスルとそのカメラを下ろすと、スレートの一ヶ所のひび割れと、1枚はがれた様子を見せてくれて、このままでは、はがれたところから雨漏りする可能性があること、築20年ならだいたいメンテナンスするほうが良いこと、どうせ足場を組むなら一緒に外装工事もしたほうが良いことを切々と語り、15分遅刻して来た建設会社の担当者であるかわいいお姉ちゃんは、遅刻を謝りもせずにマニュアル通り

「では、次回お見積もりをお持ちします」と言って帰って行きました。

屋根補修の方法は2つ
①今ある屋根の上を軽量の屋根材でカヴァーする方法
②全部を葺き替える方法
業者に寄れば①は家にかかる重量の負担が大きくなり、②は負担が少ないと
これだけきくと②が良さそうでもあるが、果たしてこのこと自体が適切な意見なのか????

1週間後、建設会社のかわいいお姉ちゃんとその営業所の所長がやってきました。

なんてったって、今日の予定を決める時に、うちの母は、そのお姉ちゃんに
「あなた、この間15分も遅刻したでしょ! ちゃんと時間に来てください」
と言い渡し、すでに前回の業者の説明にも質問をあびせまくったその猛烈婆さんの娘がいるこのW魔女の家の屋根をなおそうってんだから所長でも来なきゃね

所長さんの説明はとても分かりやすく、新たに、全部を葺き替える方法ははがしたスレートの処理に費用がかかると判明!(そんなことカメラの業者は言ってなかったぞ!)
そしておすすめのガルバリウムに加工を加えた屋根材のサンプルを見せて、30年はもつことを説明してくれました。
そして、遅刻のお姉ちゃんは、前回撮影したひび割れた部分とはがれた部分の写真をファイルにして私たちに見せながら
「前回ご覧いただいたように、屋根が破損している状態なので、こちらとしましては、今の屋根の上に軽量の屋根材をかぶせる方法をおすすめしましてお見積もりがこちらになります」
と、マニュアル通りに見積書を出しました

まあ、、数字はだいたい予想していたものの1.5倍くらい
そして頼みもしない外装の見積もりまでしている

でも、、、、とにかく私が納得できなかったのは
壊れている部分の写真だけファイルされているところ、、、
そこで、、、

続く

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