おひとり様高齢者物語4 信じるものは救われない

Eさんの通帳にある引き落とし先には他に毎月10万以上のものがあります。どうやら電気屋のようで、地元では一人暮らしの高齢者のために雑用を代行サービスする代わり定価の倍くらいの値段で電化製品を売る店です。地域に住む同級生の実家でも親がこの電気店を利用していて、注文してもいないのに、ちょっと何かの調子が悪いと言っただけで、勝手に入れ替えてしまい請求が来たことがわかり、直ちにやめさせたと聞きました。

Eさんもはじめに倒れたときにテレビの液晶を傷つけてしまい、どうやら自分でまたその電気屋に連絡し、次の日19万もする新品に入れ替えられてしまいました。

もう一人ではやっていけない
今回集まったご近所E組は、5月に介護認定の区分が変更されEさんが介護施設に入れるまでは、ケアマネージャー、ヘルパーさん、ご近所E組と連携してEさんを見守ることにしました

そんなある日、ちょうどご近所さんがEさんのところにいたときに、知らない男がやって来てEさんから便秘の薬を頼まれたからと薬を持って来て、薬代¥6000と手間賃¥3000を請求したというのです。 ご近所の方はその男とかなりやり合って払わずに帰したそうですが、当のEさんは古くからの知り合いのようにその人と接していたようです。
つまり自分でできないことをこの男たちに頼んでいたようです。
一人暮らし、家族のいないEさんは、どこかでこの一連の謎の男たちの目に留まり、さも親切にしてくれる態度に騙されて、家も土地もお金も絞り取られてしまったのです。

これは犯罪じゃないのか?
騙される方が悪いのか?

高齢者を狙う犯罪はすぐそこまで来ています。
今後、この件について警察に通報する、弁護士を立てるどのようにしていくかは甥御さんやケアマネージャーとも相談していくことになると思いますが、
どうやって高齢者をそしていつかは自分も守っていくのか?
しっかり考えていかなければなりません。

またの機会に続く

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