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「あるかしら書店」

「あるかしら書店」(ヨシタケシンスケ ポプラ社)

ヨシタケシンスケによる、本にまつわる本の専門店についての絵本。
本に対する愛情が伝わってくる。

「本のようなもの」

  1. ぼくたちは本のようなものだ。

  2. 一人一人ストーリーをかかえているけれど、パッと見ただけでは中身はわからない。

  3. いつも誰かに見つけられるのを待っている。いつも誰かに中を見てほしいと思っている。

  4. 人気があるのもないのもいるけれど、でも、いい出会いがあれば、誰かの人生に何かの影響を与える。

  5. いい出会いがあれば、誰かと一瞬のきらめきを共にすごせる。

  6. かさばるし、重たいし、火にも弱いし、水にも弱い。すぐに色あせてシワシワになる。

  7. 物体としての寿命はあるけれど、その精神は受け継ぐことができる。

  8. そして、まだ見ぬこれからの新しい本が、世界をぶあつくしていく。

  9. だから、ぼくたちは、本が、好きなのだ。(78-79ページ)

「本屋さんってどういうところ?」

  1. 本屋さんって、いい本を届けるために、いい本が未来にのこるために、いい本が生まれ続けるために、日々、プロが右往左往するところ

  2. 希望や失望や欲望や、他人の人生や見たことのない風景や、世界のヒミツやもうひとりの自分など、お金で買えないハズのものがお金で買えるところ

  3. 検索ではたどり着けない新しい世界を、いつも用意してくれているところ

  4. 将来生まれる名作のために、投資をするところ

  5. 新しい本が世に出る場所をいつも用意しておいてくれるところ

  6. 本に助けられた人々が、本に恩返しするために、本に関わり続けるところ (86-87ページ)

この本は6年前の本だが、最近になってこんな読書ノートが出たそうだ。


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