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「あるかしら書店」
「あるかしら書店」(ヨシタケシンスケ ポプラ社)
ヨシタケシンスケによる、本にまつわる本の専門店についての絵本。
本に対する愛情が伝わってくる。
「本のようなもの」
ぼくたちは本のようなものだ。
一人一人ストーリーをかかえているけれど、パッと見ただけでは中身はわからない。
いつも誰かに見つけられるのを待っている。いつも誰かに中を見てほしいと思っている。
人気があるのもないのもいるけれど、でも、いい出会いがあれば、誰かの人生に何かの影響を与える。
いい出会いがあれば、誰かと一瞬のきらめきを共にすごせる。
かさばるし、重たいし、火にも弱いし、水にも弱い。すぐに色あせてシワシワになる。
物体としての寿命はあるけれど、その精神は受け継ぐことができる。
そして、まだ見ぬこれからの新しい本が、世界をぶあつくしていく。
だから、ぼくたちは、本が、好きなのだ。(78-79ページ)
「本屋さんってどういうところ?」
本屋さんって、いい本を届けるために、いい本が未来にのこるために、いい本が生まれ続けるために、日々、プロが右往左往するところ
希望や失望や欲望や、他人の人生や見たことのない風景や、世界のヒミツやもうひとりの自分など、お金で買えないハズのものがお金で買えるところ
検索ではたどり着けない新しい世界を、いつも用意してくれているところ
将来生まれる名作のために、投資をするところ
新しい本が世に出る場所をいつも用意しておいてくれるところ
本に助けられた人々が、本に恩返しするために、本に関わり続けるところ (86-87ページ)
この本は6年前の本だが、最近になってこんな読書ノートが出たそうだ。
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