「その本は」

「その本は」(又吉直樹 ヨシタケシンスケ ポプラ社)
https://www.poplar.co.jp/sonohonwa/
お笑い芸人で芥川賞作家と、人気絵本作家の二人の著者が描く「その本」についての物語。本の好きな王様が二人の男を呼び、世界中をまわってめずらしい本について調べてきて、その本の話を教えてほしいと頼まれ、旅に出た二人の男が持ち帰った本の話を王様に交互に語るというストーリーである。最初の方は大喜利なんだろうかと思うような、自分にはよくわからない話が続いた。後半になって、少し長めの短編小説的なものや、いつものヨシタケシンスケの絵本のような内容が出てきてはいたが、それでもこの二人の共著によるシナジーみたいなものは、残念ながら自分には感じられなかった。それぞれが単著の本を出した方がいいのでは?

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