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「サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット」

「サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット」(モーガン・ハウセル 児島修 ダイヤモンド社)

投資家・投資アドバイザの著者による、投資におけるマインドセットを簡潔にわかりやすく述べた本。非常に読みやすく、参考になった。第19章に以下のまとめがある。

この章では、これまで本書で紹介してきたお金についてより良い判断をするための普遍的な教訓をまとめた。
・物事がうまくいっているときには慎重に、うまくいかないときには寛容に
・エゴを減らせば、豊かになれる
・「夜、安心して眠れること」を優先してお金の管理をすべし
・投資で結果を出すための最大の秘訣は、時間軸を長くすること
・うまくいかないことがあっても問題ないと考える。半分は間違っていても、資産は増やせる
・自分の時間をコントロールするためにお金を貯め、使う
・他人に富を見せびらかさず、誠実に人と接しよう
・貯金をする。ただ貯金する。貯めるのに特別な理由は必要ない
・成功のために必要な代償を見極め、それを支払う準備をする
・「誤りの余地」を何よりも大切にする
・極端な経済的判断は避ける
・リスクを好きになること。リスクは、時間の経過とともに利益を生む
・自分がしているゲームを明確にする
(297-303ページ)

それ以外にも、訳者あとがきに書かれているように「本書は、単なるお金に関する知識だけではなく、より良い人生を生きるための知恵も与えてくれる」(321ページ)。 失敗を許容し、楽観的になれる気がする、いい本だった。


第1章 おかしな人は誰もいない
── あなたがこれまでに経験してきたことは、世界で起こった出来事の0.000000001%にしか相当しない。しかし、それはあなたの考えの8割を構成している
第2章 運とリスク
── 何事も、見かけほど良くも悪くもない
第3章 決して満足できない人たち
── お金持ちがとんでもないことをしでかすとき
第4章 複利の魔法
── ウォーレン・バフェットの純資産の95%以上は、65歳以降に得られたもの
第5章 裕福になること、裕福であり続けること
── 良い投資とは、一貫して失敗しないことである
第6章 テールイベントの絶大な力
── 5割の確率で失敗しても、富は築ける
第7章 自由
── お金から得られる最高の配当とは、「時間」をコントロールできるようになること
第8章 高級車に乗る人のパラドックス
── 誰も持ち主には関心を示さない
第9章 本当の富は見えない
── 裕福さの誇示は、富を減らす一番の近道
第10章 貯金の価値
── あなたが唯一コントロールできることが、一番重要なメリットをもたらす
第11章 合理的〉数理的
── 冷徹な数理的思考より、おおまかな合理的思考がうまくいく
第12章 サプライズ!
── 歴史とは、未来を予測する地図ではない
第13章 誤りの余地
── もっとも重要な計画は、計画通りに進まない可能性を想定した計画である
第14章 あなたは変わる
── 長期計画は見かけよりも難しい
第15章 この世に無料のものはない
── 代償を払わずにリターンを得ようとする“泥棒”になってはいけない
第16章 市場のゲーム
── 「別のゲーム」をしているプレイヤーから学んではいけない
第17章 悲観主義の誘惑
── 悲観論は楽観論よりも賢く、もっともらしく聞こえる
第18章 何でも信じてしまうとき
── なぜストーリーは、統計データよりも強力なのか
第19章 お金の真理
── あなたが本書で学んだこと
第20章 告白
── 私のサイコロジー・オブ・マネー

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