「専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと」

「専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと」(薄井シンシア KADOKAWA)
https://www.kadokawa.co.jp/product/321702000099

17年間の専業主婦の後に、給食のおばちゃん、電話受付、外資系一流ホテルの営業開発担当副支配人へとキャリアアップした著者が、専業主婦の潜在能力を生かすための方法を述べている。積極的な女性活用として、子育て世代の共働きだけが強調されている風潮へ疑問を呈していて、それは本当にその通りだと思った。専業主婦が再びキャリア復帰する際の難しさを述べ、それを単に社会のせいにするだけでなく、専業主婦の側も努力すべきとして、その具体的な内容を以下の8つに分けて説明している。
<土台を作る>
〇「専業主婦」を長い人生の中の「キャリア」と位置づける
〇家庭は一つの「会社」。ビジネスとして捉える
<自分に投資する>
〇一つのことを基礎から徹底的に学んでプロフェッショナルになる
〇短期間のちょこちょこ勉強をやり続ける
<社会と関わる>
〇PTA、地域ボランティアに参加する
<不安から解放され、自信をつける>
〇目標を達成することで、自分で自分を評価し、自信をつける
〇「見た目」を維持する
<就職活動のスタートを切る>
〇就職して働くための心がまえ

この著者は相当能力の高い人であり、すべての人がまねできるとは思えないが、それでも例えば、ジョブ・ディスクリプションを書いてみる、スキルをバージョンアップし続ける、体力を維持するなど、50代で仕事をしていくためのヒントがたくさん書かれていた。専業主婦でなくても非常に勉強になる内容である。

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