ちょっとした分岐点
2024年4月の初め、今年9月に上井草で上演予定の朗読劇「春夏秋冬 #4」で朗読される作品を一般公募することが発表された。
主催する朗読団体、ある日の役者たちの自主練(以後、ある自と呼ぶ)の方々とは普段からお世話になっていたり、3月末に朗読劇「春夏秋冬 #1」を観劇していたので、すぐに応募しようとそれ用の企画を考えた。
募集に当たってのお題は「そら」。そもそも、朗読劇「春夏秋冬」は今年3月から11月にかけて隔月で、5回に渡って公演をしていくという企画。募集がかかったのは、9月の第4回目の1枠で、8000文字以内の小説のプロットを応募して欲しいというものだった。
「そら」というお題に対してこうしたら良いんじゃないかというアイデアは比較的すぐに浮かんだ。そのアイデアに沿ったプロットを作成し、募集開始から1週間後くらいには応募した。募集締め切りが4月末だったので、締め切りまでの間は待つだけだった。
大きな動きがあったのは締め切りを過ぎた5月の上旬。ある自の方々からメールが届いた。内容は、私の作品が最終候補4作品の内に残ったこと、最終的な判断はプロットではなく原稿を読んで決めたいので原稿を用意して、いついつまでに送って欲しいということだった。
連絡が来た時は「本当に!?」という驚きと喜びを感じた。ただ、原稿を用意しなくてはならないので、とりあえず「ありがとうございます。わかりました」という旨の返事を送った後、そんなに間を開けずに原稿の作成に取り掛かった。
原稿はできる限り丁寧に書いた。これを書いている間、思っていたのは、これは物書きとしてのちょっとした分岐点かもしれないということだった。これで通れば何か面白いことになるのではないかという希望的観測を抱きながら原稿の微調整を続けた。
6月某日、原稿の提出期限が1週間前に迫ったので、そのタイミングで提出した。用意できた原稿の文字数はほぼ8000文字、内容もある程度自分で納得できていた。
それからまたしばらく待って、先日ついに結果発表があった。
結果からいうと採用とはならずだった。詳しくは上記のリンクから総評を見てほしいのだが、ここが良かった、あそこがだめだったということがしっかりと見られていた。実際、自分でもこの要素は弱くなってしまったかもというところはある自の方々も同じ様に思ったらしくそこについて触れられたりしている。
まあ現状の自分では実力不足だったかと今は思う。悔しいとは思いつつ、仕方ないかと割り切っている自分もいる。こればっかりは仕方ない。
ただ、最終候補に残ったので、ある自の通常企画であるオンラインでの朗読配信で私の応募作品が朗読されるとのこと。時期や出演者などは未定だそうなので、ある自の公式X(Twitter)からの続報を待っていて欲しい。
結局、今回のことがちょっとした分岐点になるかならないかは今後次第だが、ひとまずはお疲れ様と自分に言いたい。
今回はこの辺りで記録を終える。
それではまた。