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『DXは「第4次産業革命そのもの」を指す』(石角友愛)

 DX(デジタルトランスフォーメーション)、DXと喧しいこの頃です。みなさんも、経済番組やメールで送られてくるセミナー案内などで目にしない日はないんじゃないでしょうか。

 わたしは、2000年代の初め、デジタイゼーションが叫ばれ始めた頃に、業務改善の仕事に従事したこともあって、昨今のDX騒ぎをしたり顔で受け流していましたが、どうやら思い違いをしていたようです。

 DXとは、ツールの導入といった局所的なIT導入(いわゆるデジタイゼーション)のことではなく、デジタル技術を採用した根本的なビジネスモデルの変革を指すのであって、表題のような表現となるようです。

 たとえば、DVD郵送レンタル会社から動画ストリーミング会社へと変貌を遂げたネットフリックスのように。どのような業界の顧客のニーズも、社会のデジタル化の加速によってデジタルアクセスを前提とした利便性への期待は高まって、企業にとってはその流れをいかに掴むかが生き残りのテーマとなっています。

 将来の自分たちのビジネスの姿を思い描いた上で、まずは目の前のデジタイゼーションに取り組み、全社的な業務プロセスをデジタル化(=デジタライゼーション)していって、新たな組織や人そのものの変革を遂げていくDX(デジタルトランスフォーメーション)。

 そのために手始めにすることは、自社のビジネスの本質(軸)となるものを明確化した上で、現在抱える自社の問題点を考え抜いて課題化することを作者は指摘しています。

参照:石角友愛,2021,『いまこそ知りたいDX戦略 自社のコアを再定義し、デジタル化する』ディスカヴァー・トゥエンティワン)

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