なにもかも

こんなに自由に身を捨てたはずなのに
こことかあそこにあるあなたの破片が
毎度毎度私に全てを思い出させる

私を離したその手

本当に離してくれてはいなくて
上書きしてもあまりにも濃すぎるせいで
最初から黒なんて使ってしまったせいで

全て吸い込まれていく

エネルギーをもう一度再編しようと
何でもあらゆるものに挑戦したのに
引力が強すぎるの
あまりにもあなたの存在感が強すぎたの

淡く消えていって

分解の瞬間に身を委ねて


さようなら


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