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【更年期】老け顔の原因は骨粗鬆症

皆さんこんにちは

産婦人科医の内田美穂です。

皆さんの疑問に思っていることにお答えしていきながら、産婦人科を身近に感じていただくことでかかりつけの婦人科を探す際のご参考にお役に立てればと思っています。

今回は、「老け顔と骨粗鬆症」についてお話ししたいと思います。
 
更年期から問題となる骨粗鬆症。

骨折のリスクとなるだけでなく、顔の骨も減ってきて老け顔の原因の一つとなります。



顔面骨密度


▼顔面の骨密度について画像・グラフ付きの解説はこちら!


顔の骨は40歳以降で萎縮するといわれています。

そのため、目の周りのくぼみは大きくなり、見た目としては、目が落ち込んだり、その部分の皮膚がたるむことになります。

頬骨の高さも減るので、やはり頬がたるんできます。

顎の骨も減り、顔の輪郭がぼんやりしてきます。

このように、骨密度の低下は、骨折のリスクを上げ、寝たきりにするだけでなく、見た目にも影響してきます。

米国における研究では、年代別に腰椎と顔面骨の骨密度の比較をしたところ、腰椎よりも顔面骨のほうが、加齢による骨密度の減少割合が約10%も大きいことがわかりました。

顔面の骨粗鬆症に関しては、40代から進行する可能性があります。

日々の生活で骨密度の低下を実感することは難しいため、日頃から骨粗鬆症予防について意識することが大切だと考えられます。


予防対策について


では実際の予防対策についてです。

<エネルギー源や各種栄養素をバランスよく摂取することが大切です>

  • 特にカルシウム、ビタミンD、ビタミンKを積極的に摂取しましょう。

  • 食事ではカルシウム800㎎以上、サプリメントであれば1000㎎摂取しましょう。

  • ビタミンDは400~800㎎、ビタミンKは200~300μgを摂取しましょう。

  • サプリメントでのエクオール摂取もお勧めできます。

▼エクオールについてはこちらの記事でお話ししています!


<適度な運動をしましょう>

ウォーキング、ランニング、エアロビクスなどが有効です。

<喫煙と過度の飲酒は骨折のリスクとなりますので控えましょう>

喫煙には抗エストロゲン作用があります。

過度のアルコールとはエタノールに換算して24~30g以上を指します。


薬物療法について


薬物療法として、閉経後早期に、更年期障害に対してホルモン補充療法を行われている方は骨粗鬆症予防や皮膚の保湿においても有効であると考えられています。

▼ホルモン補充療法についてはこちらの記事でお話ししています!


この他にも整形外科で処方されるお薬もありますので、詳しくは各専門医にご相談ください。


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