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GWに読んだオライリー本3冊

GWの課題を完了しました!

手元のメモをみながらざっと感想などをシェア。なお、GW開始から読みはじめたものが2冊、1冊はすでに手をつけていたので、実際には3冊フル完走ではないですが、実はさらにもう1−2冊読みはじめたりしているので3冊完走といってもいいかな。ちなみに僕の積読リストにはあと20冊くらい積まれたままで、寂しそうにしています。
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●『リーン顧客開発』

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“リーン顧客開発“は、“製品開発“を補完するものであり、“製品開発“の失敗リスクを低減するもの。リーンスタートアップでも顧客対象となる人へのインタビューなどを通して学び、改善を繰り返すことが言われているが、ここでは顧客へのインタビューや、MVP開発以前に何を聞くべきかなどが丁寧に解説されている。
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顧客開発は、製品開発を下支えするという考えは妙にしっくりきたが、なかなかここまでやっている企業はあるのだろうかとも一方で思った。売り手の一方的なメッセージを展開しがちだけれど、顧客の声を聞きながらメッセージの仕方を考えることは改めて重要と感じた。
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●『仕事ではじめる機械学習』
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かなりテクニカルな本かと思ってたが、意外に僕のようにテクニカルがあまりわからない人にもわかりやすく記述されていて機械学習についての理解を深めることができた気がする。第二部では実事例を紹介しながら(エンジニア系の方には演習用のコードも提供されている)、どのような手順でデータを収集・分析し、機械学習のモデルに落とし込んでいくのかが理解できる。
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また、マーケティング系への適用(WEB系では普通に行われているのだろう)に関していくつも取り上げられており、ビジネスサイドとして理解し適用することができるようになった方がいいなと感じた。例えばUpliftingModelingの事例でこのような文が注に記載されている。「鉄板セグメントに対して広告出稿しないことも、マーケティング部門の仕事に含まれます」。これは次に紹介する『ユニコーン企業のひみつ』にも通ずる感じがしている。
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●『ユニコーン企業のひみつ』
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正直タイトルだけで買った書籍だが、出版と同時にアジャイル界隈やらで注目をあびている模様。ユニコーン企業のひみつということで、Spotifyをはじめ多くの企業にアジャイルコーチとして支援している著者Jonathan Rasmusson 氏(『アジャイルサムライ』の著者)が自身の経験から、スタートアップ企業がどのようにして急速な成長を遂げているのかを解説した本。
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スタートアップが重視するのは、顧客・インパクト・学習であり、「学習する機械」であると言い、大企業が重視しがちなプロジェクトとスタートアップが重視するプロダクトの比較を通して、どのようにやり方が違うのかが解説されている。
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アジャイルやスクラム界隈でSpotifyモデルという組織体制を聞いたことがある人も多いと思うが、誰かも解説で言っていたようにアジャイルやスクラムを継承しつつも企業を大企業なみにスケールしていくために、独自の組織体制をとった経緯やそのメリットがわかる。Spotifyモデルは、『リーンとDevOpsの科学』でも知ってはいたが、より詳細に解説されていると思う。
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エンタープライズ企業では蔑ろにされているが、スタートアップでは重要視されている役割として、プロダクトマネージャーとデータサイエンティストがある。「データドリブン」などの言葉がエンタープライズでも浸透してきてはいるだろうが、プロジェクトベースの考え方ではおそらくなかなかその有用性が感じられるぽしゃるケースもあるだろうなと思いながら読んでいた。DIBBというフレームワークはどこかでみた気がしたが、『プロダクトマネジメント』でも言及されていたものだった。早速取り入れてみたい。
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●蛇足
コロナ以後、土日にがっつり時間とって本を読むというスタイルになりました。ポモドーロテクニックを使いながら、メモを取りながらやると気が散らずに読めている気がします。以前は電車の中で読むことも多かったですが、実際には眠気に襲われ進まなかったり、線を引いて満足していたりしたのですが、ちゃんと机に向かうと質が上がっている気がします。それに乗じて積読本が増えまくっているのですが苦笑

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