不必要な女の話

あたしは、面白いくらいに面接に縁がない。
何が悪いのか自分でも分からないけれど、本当に面白いくらい面接に落ちる。

大学時代、アルバイトをしたくて応募した。
5個ほど面接を受けて、5個全て落ちた。
カラオケ屋、ケーキ屋、チェーンの喫茶店、アクセサリーショップ、ドラッグストア...
全て落ちた。

その後、唯一受かったバイトは、とんでもない激務のコンビニスーパーだった。人手がとにかく足りないから、どんな人間でもいいから人が欲しいみたいな所だった。
ここでのバイトは店長やスタッフにいい人が多くて、比較的楽しいバイトだった。

バイトについてはまた今度詳しくということで今は置いておく。

あたしが需要のない女と裏付ける決定的な事象は就活が挙げられるだろう。
何十社も受けて、受けて、受けて、受けて
面接についてのセミナーも受けて、ハローワークの職員や、エージェントにも指導をしてもらって、それでも尚、受からない。
書類は通るのに、面接はいくら受けても受からない。

人と話すことは苦手ではあるけれど、不快な思いをさせないこと
如何に自分が貴社で働きたいと思っているのか、分かりやすく伝えること
決して可愛くない見た目を、せめてまともな人間に見えるように服装や髪型に気を使っていること
お金が欲しいという感情が見えにくくなるように気を使っていること

全ては無駄なのだろうか

そんなにも私は非常識そうな人間に映っているのだろうか
そんなにも私は飛びそうな人間に見えているのだろうか
そんなにも私の容姿は見るに堪えないほどに醜いだろうか
そんなにも私は物欲しそうな、下品な人間に見えているのだろうか

みんなみんな、「いつから働けます?」「シフトの入れ方どうしたいです?」と、希望に溢れた質問してくるのに。
確実受かってそうなを返事いつもくれるのに。

バイトですら受からないなんて、本当に私は必要のない、無駄な存在なんだろう。

そんなことを、今日送られてきた地元の手芸屋バイトの不採用通知を手に思う。

あたしが服を作れること、あんなにも嬉しがっていたのに。
どうして?

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