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色々な「本の読み方」~読書の時間を最大限有効活用するために~

お疲れ様です!

今回は新卒からベテランまで全てのレイヤーから相談をもらう事が多い「読書」について、詳しくまとめる記事をつくっていきます!

「速読」「通読」「熟読」と本の読み方は多岐に渡りそれぞれ得られる成果が違うので、自分が得たい成果と正しい本の読み方を区別することは極めて重要なことです。

以下の目次から自分が知りたい情報へジャンプできます!それぞれの目的を知って、読書の時間を最大限有効活用して行きましょう!

「速読」について

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速読の目的は「知識を短時間で得ること」にあります。もとめる情報を探すために、要点を素早く把握するための読み方で、新聞を読む時のイメージに近いです。

一般的には「とにかくどんな本でも早く読む方法」と思われがちですが、大切なのは速さでは無く目的であり「必要な情報を素早く得るため」に行う読書法になります。

また速読を有効的に活用するためには「あらかじめ自分の知りたい情報を整理しておく必要」があります。速読は読むことの手段では無いので、何のためにその情報が必要かの目的を決め、取りたい情報と捨てる情報を素早く判断しながら情報収集をしましょう!

このような動きを行うには「ベースとなる一定の知識」が必要です。なので、普段から読書の習慣がない人や、初めて触れる分野の勉強を始める人は、次の「通読」から始める事をお勧めします!


「通読」について★初心者向け

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通読の目的は「読書を楽しむこと、必要な知識を得ながら大枠を掴むこと、ある程度の理論的思考力を身に付けること」にあります。つまり通読は、一般的に行われる「最初から最後まで読んでいく読書」のイメージです。また通読にも2つの読み方が存在し、全体をざっと通しで読む方法(レベル1)と、線を引いたり感じたことを本にメモを取りながら読む方法(レベル2)があります。

レベル1の通読ではある程度の知識と全体感を把握することができ、レベル2の通読ではある程度の理論的思考力を身に付ける事が出来ます。そしてこの通読レベル2が最もお勧めできる読書法です。

通読レベル2を実践した量が、知識や理論思考のベース構築に繋がり、先に上げた「速読」や「通読レベル1」から得られる、インプットやインスピレーションの量を増やす事に繋がるからです。

なので「これから読書の習慣を身に付けたい」という人は、気になる本を1冊選び、それを通読レベル2で読んでみて下さい。最初はベースとなる知識や理論思考が弱いため読み切るのに時間がかかると思いますが、それは今後のための投資です。2~3冊の通読を繰り返していると、本の構成や要点が書いてある場所、著者ごと共通点や違いなど、効率的な読書をするための基礎知識と感覚を得られると思います。


「熟読」について★上級者向け

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熟読の目的は「自分の専門分野や興味のある分野のものを、多くのことと関連付けながら、理論立てて理解すること」。本の中に出てくる「What」を読みながら「Why」が分かるようになるまで読み込み、それを「How」として自分のノウハウとし、他のことにも応用できるようにするイメージです。

熟読の効果を高めるためには「書いてあることを他のことと関連づけて考えることができるか?」が重要になります。例えば今は「読書」の話題で熟読を紹介していますが『研修やセミナーで学んだことを「Why」まで分かるように質問をし、それを「How」として普段の業務に活かせているか?』と考えるという事です。

そして熟読の大きなメリットは「比較的に成果に繋がるのが早い」という点にあります。通読のように全体の大枠を掴む必要は無く、重要なところや興味のあるところについて深く学ぶ事で、余計な情報を排除し、必要な情報だけをインプットする事で行動がしやすいからです。

また、熟読の過程で引用文献を参照し、あっちへ行ったりこっちへ行ったりして読むその過程を経る事で、それ自体がさまざまなものを関連付け、広く深い理論を組み立てていく訓練、つまり、理論的思考力を身に付ける訓練になります。

今の時代「計算力」や「暗記力」といったAIに代替されやすい能力ではなく、「理論的思考力」といったさまざまな事柄を関連付けて考える力が必要とされているからこそ、身に付けておいた方が良い読書法だと思います。


「本の読み方」まとめ

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読書は最強の勉強法です。本は読み方次第で、いくらでも読み手の頭を良くしてくれます。また、到底読み切れない程の本が出版されているからこそ、いくつかの専門分野なら、読書による独学でマスターも可能です。

一流のスポーツ選手が食事制限や体のケア、全体練習外での自主トレーニングをするように、我々ビジネスマンも『仕事の時だけ頑張る』では到底成果は出ません。数ある「努力の方法」の中で、今回紹介した成果を得られる読書は最短にして、最強の勉強法であると言えます。

新しく期が変わる4月、生活が変わる4月、こういったきっかけを上手く使って、将来ためになる勉強の習慣を一緒に身に付けていきましょう!


書籍紹介

本記事を作成するにあたって、こちらの本を参考にさせて頂きました。

紹介した「速読」「通読」「熟読」の他に、更に深い「重読」が紹介されていたり、それぞれの読書法にあったお勧めの書籍の紹介や、通勤通学を使った効率の良い読書法等、読書にまつわる貴重な情報が大量に散りばめられています。

闇雲に読書を始めるより、まずは「本の読み方」をマスターしてから読書を習慣化した方が間違いなく効率が良いです。現段階で「自分の読書法」が確立されていない人は、本書を一度通読してみる事をお勧めします!

それでは、最後までお読み頂きありがとうございました!

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