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Q&A「新卒におすすめの本はありますか?」(新卒)

お疲れ様です!

「本の読み方」の記事と一緒に「新卒におすすめの本はありますか?」というほぼ毎回もらう質問のQ&Aも記事にしていきます!この質問を読書習慣を始める良いきっかけにしてもらえたら嬉しいです!(既に習慣がある人は、お勧めの本だけスクロールしてチェックしてみて下さい!)

読書で得られるものを最大化するには「本を読む目的を明確にすること」が大切。また複数の本を読むより、まずは「1冊の本をしっかり通読すること」がお勧めです!

「本の読み方」についてはこちらをご覧ください。

もしこれから読書習慣をつけたいと思っている方がいれば、最初は「1冊読んで、実行して、効果を実感。」からスタートが良いと思います!

以下の目次から「得たい成果別」にジャンプできますので、今の自分が一番学びたい事を選んで、読書習慣を身に付けるきっかけをつくっていきましょう!


「必読の書」基礎知識が身に付く書籍


①『7つの習慣/スティーブン・R・コヴィー』

全ての立場の人に1冊だけお勧めするとしたら、迷わず本書を選びます。本書は活躍するビジネスマンはほぼ例外なく読んでいて、私が行っている全社員研修(部署内で行う週一の朝礼)でも課題図書に指定しています。

一人一人が人生や仕事の目標を達成するためにどのような習慣を身に付ける事が有効か、豊富な具体例と共に分かりやすく解説されている書籍です。

実際に読んだ社員からは、

『本の中で紹介されている「人格主義」は、今まで経験した学校や職場での経験と紐づく点が多く、今後自分は何を軸に仕事をしていくのかを明確にするきっかけになりました。最近は”家族”を中心に考え、それに必要な”お金”に対する優先度が上がっていましたが、もう一度自分がそれを得るために何が大切かを考え直し、新たなスタートを切っていきます!』
『刺激に対して今までは反応をしていましたが、刺激は一度「それが何か」を理解して、必要があれば「自分が変化」すれば良いことに気付けました。今までは周りの意見や目線ばかりを気にして「自分主体」の行動がとれていませんでしたが、「自分が変化を選べる」ことを理解してから仕事がしやすくなりました!』

このような声をもらっています。

分厚くてなかなか読み切るのが難しいという人は『第Ⅰの習慣 主体的である』の章だけを読んでみて下さい。全部で53ページの章になりますが、ここを読むだけで知らない人とは大きく結果が変わってくると思います。とても重要な内容です。


②『人を動かす/D・カーネギー』

こちらも超有名な「人間関係の原則」について書かれている書籍です。『7つの習慣』と同じく、こちらの書籍もほぼ例外なく活躍するビジネスマンは読んでいる印象があります。

書内には「人に好かれる六原則」「人を説得する十二原則」「人を変える九原則」「幸福な家庭をつくる七原則」が紹介されており、どれも一見すると”当たり前のようなこと”が書かれています。

本書を読むときはその”当たり前のこと”が「実際に出来ているのか」「知っているだけで実際やっていないということは無いか」を振り返りながら読んでみて下さい。

例えば

『人に好かれる原則 ー 誠実な関心を寄せる』人と接するとき、自分の目的の前に相手の目的にしっかり関心を寄せ、お互いが関心のある話題でコミュニケーションを取ることが出来ているか。
『人を説得する原則 ー 誤りを認める』誰かに注意をされたとき、素直に自分の誤りを認めることが出来ているか。自分の言い分は心に収め、相手の意見を素直に尊重する。そうすることで相手の自負心を満足させ、議論を避けることが出来ているか。

と言った内容が沢山紹介されています。またこういった分かりやすい内容がある反面、

『人は”自尊心”と”虚栄心”がきっかけで行動する』

等、基礎知識がないと読み砕くのが難しい内容まで書かれており、自分の立場が変わるごとに新しい気付きを得られる、とても味わい深い本です。

まずは今の自分は何を感じるのか試しに通読し、気付いたところには黄色マーカーを、1~2年後に再度読み直し、次に気付いたところは青色マーカーを付けるなどをすると、思考の変化も実感出来てより深く学びを得られると思います!


「お金」について学べる書籍


③『バビロンの大金持ち/ジョージ・S・クレイソン』

本書は現代のように「ファンド投資」「不動産投資」「FX」といった様々な投資法が確立される遥か昔の時代、小手先のテクニックは無しにして『どのようにすればお金が貯まるのか』、お金の本質について書かれている書籍です。

本書の知識を根底に持った上で、CUSなどで紹介している「積み立てNISA」等の資産運用を行えば中長期計画が明確になることができ、結果として金銭の安心から心の安定に直結します。

「富とは力だ。富があれば、数多くのことが可能になる。極上の調度品でわが家を飾ることができる。はるかな海へ旅することができる。遠い国々の珍味を口にすることができる。金細職人や宝石職人の巧んだ品々をあがなうことができる。神々のために巨大な神殿を建てることができる。これらすべてのことを、そして、五感を喜ばせ、魂を満たすようなほかのさまざまなことを、富はかなえてくれるのだ。」

これは、書内で教師として紹介されているアルカドの言葉です。

またこの後に続く『財布を太らせる極意』で最も重要なポイントが、本書で紹介されているお金の管理方法は『一般大衆向け』に作られているという点。

第一の極意◆収入のうち使うのは9割まで
第二の極意◆予算を組み出費を抑える

先ほど紹介したアルカドの言葉からは世の中の成功者や既に億万長者である人に向けた発信と勘違いされやすい部分ですが、中長期的な目線でお金を管理することで、一定の金銭的自由は全ての立場の人が得ることが出来ると説いています。

一緒に働いているメンバー全員が余計な心配を持たず仕事や趣味に集中するためにも、一度目を通して欲しい書籍です。


「営業」について学べる書籍


④『営業の神様/ジョー・ジラード』

本書は「世界No.1のセールスマン」としてギネスブックに認定され、今なおその記録は破られていないという伝説の営業マンが著した仕事との向き合い方に関する書籍です。

著者が作った記録は以下の通り。

・1日平均販売台数6台
・1日最高販売台数18台
・1ヵ月最高販売台数74台
・1年最高販売台数425台
・15年間合計販売台数13,001台

このような偉業を成し遂げるためにどんな働き方をしたのか、その全てが『13のルール』にまとまった形で本書には記されています。

『ジョー・ジラードの成功の”秘密”を知りたいと思ってこの本を読んでいるなら、ただちに忘れろ。今すぐこの本を置くことだ。いいことを教えよう。秘密などない。

本書”はじめに”はこのような文章から始まっており、記されているルールは本当に全て基本中の基本。

ルール1 ー 健康のための選択をする

では「もっと野菜を食べ、炭水化物を減らす」「毎日三種類の簡単な運動(腹筋・腕立て伏せ・けり上げ)をすること」等、皆が知っているが実際にやっている人は極僅かであるという点を、勝者と敗者の区別として紹介されています。

またこういった実効策と実効策の間には、

『あなたが疲れようが知ったことではないが、犠牲になるのはあなたの家族やお客様である。』(一部改変)

など、著者が仕事に向き合う姿勢強い意志を感じることができます。

「営業で成績を出したい」「同期には負けたくない」「早くキャリアアップしたい」という人はもちろん、「世界一の基準を知りたい」「単純に興味がある」という理由でももちろんOK!

仕事に向き合うスタンスを学ぶには最も適している書籍だと思います。一度手によって”はじめに”だけでも目を通してみて下さい!


「リーダーシップ」について学べる書籍


⑤『「一緒にいたい」と思われるリーダーになる。/サイモン・シネック』

最後に紹介する本書は、TED史上最も多くダウンロードされたものの一つとして世界中で有名になった「How Great Leaders Inspire Action」の発表者、サイモン・シネックによって著された「リーダーシップ」についての書籍です。

TEDの公演動画はこちら

本書を新卒にお勧めする点においては正直カナリ悩んだ部分で、プレイヤーとして積んだ現場経験がリーダーやマネージャーになったときの”温かさ”や”厚み”の原料になるため、身の丈に合わない勉強は返って悪影響になるケースが考えられたからです。

また新人の頃は同期のペースに合わせて一緒に進む人よりも、同期のペースに呑まれず、圧倒的なペースで結果を出せる人が先にキャリアアップするため、『仲間をインスパイアするリーダーである必要も無い』と思います。

それでも敢えて⑤番目に紹介した理由は、私がプレイヤー時代からリーダーシップの本を読み漁っていたからです。「身の丈に合わない」と言われても気になるものは気になりますので、私は色々な書籍を読み漁っていました。が、今考えれば相当非効率だと気付けます。意味のない読書も沢山しました。

だからこそ先行して、「先に自分がリーダーになる準備をしておきたい」という輝く新卒のために、敢えてお勧めするとすれば本書という事で本書を紹介させて頂いています!

本書は1ページにつき1枚の絵が描かれており、今まで紹介した書籍の中で圧倒的に文章量が少ないです。なので全体のストーリーから文脈を読み取り、短い文章から著者の意図をくみ取る必要があるため、理解した気になるのは簡単で、実践に移すのが難しいという難易度高めの書籍になっています。

『わからないことがあったら、声に出して聞いてみよう。そうすれば、答えを知っている誰かが、助けの手を差し伸べてくれるかもしれない。』
『もう少しでひらめきそうというときに限って、いろんな批判が聞こえてくる。でも、どんな批判も素直に聞けば、アドバイスに変わる。』
『ひとりでは、何もできない。だから、ひとりでもできるというフリをしてはいけない。』
『リーダーシップは、学ぶことから生まれる。そして、最高のリーダーは、自分のことを、教師ではなく生徒だと思っている。』

このように、主人公が一人のメンバーからリーダーに成長していく過程も描かれていて、自分を投影しながら読み進める事が出来る内容になっています!


Q&A「おすすめの本はありますか?」(新卒)まとめ


今回紹介した本はどれもお勧めなので、どれか1冊でも読んでみると、「学び→成果」の楽しい循環を経験できると思います!

ただでさえ疲れている仕事終わりの夜に読書の習慣は最初とても大変なことですが、周りが口をそろえて言うからこそチャンス。努力した人だけ先を行く理由が、こういった影での努力にあります。

休日に1冊、むしろ1章でも、完全に0ページとは雲泥の差!1週間のうちどこかで『自学自習』をする時間を決めて、共に成長して行きましょう!

それでは、最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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