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光のなかで

眩しすぎる光のなかで
影に抱かれている
あなたの顔を見たいけれど
眩しすぎる光のなかでは
指でなぞった輪郭でさえ
煌めいては消えていく
魚影のように不確かで

あなたが私の名前を呼ぶ
差し伸べられた手を繋ぐ
その時初めて
過酷な現実の
一抹の優しさを知る

ビルの谷間に沈んでいく
夕陽の赤い光が
あなたと私の髪を撫でて
一時の別れの扉が開く音が
私の肩を掴んでも
胸のなかに咲いた花は
風に散ることはない

あなたの優しい眼差しと
背中を押す手のぬくもりに
未来を確信する
私たちは、歩きだしている

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