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パートナーというあり方について。

今が良ければ、それで良いという思いもあるけれど、いつかは書かなければならないと思っていたし、他のSNSでも書いてはきたけれど、もう少し、自分でも掘り下げて考えてみたいと思い、このnoteにも書きます。

私には、交際して今年で丸2年目の3年目になる彼氏がいます。私たち二人は本当に仲が良くて、毎週土日には必ず会っていて、旅行にも二人でよく行くし、食べ物を二人でシェアしたりして「美味しいね。」と二人で食べて笑顔を交わし合える間柄です。普通なら、もうそろそろ結婚を…と周囲は思うかもしれませんが、私たちは、敢えて「結婚」はしません。何故かと言うと、まず私には、糖尿病網膜症で私を産んで目を悪くし、今は失明している72歳の母親がいて、彼女にはヘルパーさんが週3日、買い物等の用事をヘルプするために来てくれますが、それ以外の炊事、洗濯、掃除は彼女です。娘である私がやると嫌がります。私はお風呂やトイレなどを、お風呂は毎週土曜日、トイレは毎日掃除するぐらいです。母は、私が結婚するならいつでも出ていって良いと言っていますが、実際、私がいないと、母は出来ないことが多いのです。落としたものを拾えない(目が見えないため、どこにあるのかがわからない)、目玉焼きやお味噌汁を作るときも、フライパンに卵を落とせない(コンロにすべて落としてしまう)、お豆腐やなめこを鍋に入れられない(以下同文)などの日常細々とした「難」が多いのです。それに、私が出ていってしまうと、母関係の書類にサイン等が出来ないし(なかなか帰れなかったりすると)地域のケアマネージャーさん等からも、「何で娘さん、埼玉(彼の住まい)になんか行ったんですか?親不孝ですね…。」等と言われたりするのは目に見えているから。それに私の母は、救いようのないくらい我儘な人。糖尿病なのに、お金も障害者年金でもらえる額が2ヶ月15万円なのに、しょっちゅう、ケンタッキーやお鮨を食べたがり、食べるような贅沢者。仮に彼と結婚して同居なんか始めたら、母は、車の運転が得意な彼を足代わりにすることは目に見えている。そんな母に、彼は耐えられる筈がない(多分、世の男性は皆そうだ)。

彼の方も彼の方で、4年前に離婚をして、娘さんが一人いて、精神病で育児が少し困難だった元妻に代わって親権は彼が持ったから、今は彼のお父さん、お母さん、娘さんの4人で埼玉県の川越市で暮らしている。娘さんは確か高校2年生。もう進路は決まっていて、就職する方向らしい。彼は、特に彼のお母さんと大変仲が良くて、たまに旅行に行ったり、二人で外食したりしているらしい。彼のお母さんは、とても彼を信頼していて大事にしている。よく私と彼が電話で話していると、部屋に入ってきて、明日のお弁当がどうだの、持ち物がどうだの、話しかけてくる。その嬉々とした話し方から、息子への信頼が伝わってくる。

だから、彼も言っていたが、「うちには、嫁に入らない方がいい。うちの親たちとふうちゃんが上手くいかなかったら、結局、あれ(元妻)と同じになるから。二度と同じ思いはしたくないから…。」と言われたことがある。私も、その通りだと思う。いくら「嫁」として努力しても、「相性」が合わなければ、私が潰れてしまうだろう。私たちは、3度ほどの話し合い(LINEも含む)を経て、結論として、「パートナー」というあり方を選んだのだ。

私の母のヘルパーさんは言う。「もっといい人はいるのに、結婚しないなんて、富士子ちゃんはなんだか人生損してるわよね。せっかく、頭もよくて、美人さんなのに(褒めすぎ)…。」と。しかし、私は全然「損している」等とは思っていないし、彼に対してはそんな風には思ったことは一度もない。寧ろ、色々な場所に連れていってもらい、美味しいものや、楽しい気分にさせてもらい、いつも凄く感謝している。

令和時代になり、「結婚」というあり方も多様化していく昨今、世界を見渡しても、日本と比べてそれほど、法律婚に拘っていないカップルはたくさんいるし、私たちはまだ一緒には暮らしていないから、「事実婚」ではないけれど、ゆくゆくはそうなるだろう。しかし、私はそれでも良いと思っている。「結婚」をして、合わなくて2~3年で離婚する人たちもいるし、子供が産まれたら産まれたで、育児の問題ですれ違い、離婚する人たちもいる。そう考えたら、好きなときに会って、楽しみを共有し合える私たちは、なんと幸せな二人だろうか、と心底思えてならない。

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