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阿武町の4630万円振込の一件。どこに問題があって、誰の責任が一番重い?

4630万円。途轍もない金額ですよね。

おそらく、お金は本当に使ってしまったんだろうなと。

というのも、4月8日に阿武町から24歳男性の手元に4630万円ものお金が振り込まれてしまったんですよね。
コロナで苦しむ463世帯の住民へ10万円ずつ、確かに給付されたらしいのですが、それと並行して24歳男性のもとに追加で4630万円送られたらしいのですよね。さらに、その手続きを行ったのが、新人職員だという話をききます。
すごいですよね、新人に大金の管理を任せてしまっているんです。

新人の責任とは言えません

さらに、その新人の配属されていた部署は、本来は3人体制のところ、2人で業務を回していたといいます。おそらく、上司の忙しすぎる様子をみて、「これであっているのだろうか」といった確認を怠るような環境だったのだろうと思います。報連相ですら多忙な業務でできないような環境だったのであれば、明らかに不味いですよね。
そして、Twitter上ではやはり上司の責任だ、とかそういった声が聞こえてきます。しかし、一概にそう言い切れるのでしょうか。

上司の責任でもないと思います

もし、3人体制のところを新人含め3人で行っていたのなら、上司の責任を問うことはできると思います。しかし、今回は人数が不足しているのです。そして上司側も人を増やすよう、町側に要望を出していたとしたら、どうでしょうか。
すでに上司は日ごろの業務に手いっぱいなところに新人の教育というタスクをこなせるのでしょうか。

そういったことを考えると、やはり上司に問題があるとはいいきれないのです。何なら、新人のこなしきれない業務だって、その上司に回っているはずです。2.5人分の仕事です。そこに新人教育のタスクを追加すれば約3人分の業務になりそうなものです。

そのため、その部署を管理する町側に問題があるといえそうです。

そもそもの話、そんな失敗すると大変なことになる業務をこなす部署の人員が足りないのです。そのうえで未習熟な新人がいたという事実、失敗確率はグーンと上がるに決まっています。

そのため、上司や新人に冷たい目を浴びせるようであれば、人の心が無い人たちなんだなと思います。

そもそもお金の行方は?

あんな大金はどこへ行ってしまったのだろうか。

24歳男性のもとに送り込まれた4630万円もの大金は一度に使い切れる金額ではありません。普通の感覚であれば、急に身に覚えのないお金が舞い込んでくれば恐怖を覚えるはずです。
あろうことか、その24歳男性、ほぼほぼ使い切ったという話をききます。

偶然にも、その男性は普段からパチンコを常習的にやっていたと聞きます。パチンコ自体やっていても別に問題はないのですが、そういったギャンブルの沼に嵌まりきっていたのかもしれません。
そして、その人の口座には665円しか残っていなかったといいます。そのようななか、大金が振り込まれたものだから、もっと大きな賭け事ができると思ってしまったのだと思います。
そして、手を出したのが簡単に、ゲーム感覚でできるオンラインカジノ。そこに殆ど賭けて、スッて、消えていったとすると本当に失ってしまったんだろうなと思います。

おわりに

尋常でないお金が、対策できたであろうミスによって、不運にもギャンブラーのもとに送られてしまったというわけです。防げたであろうミスということには変わりはありません。
人件費を削りまくって人員を減らすということは、いざというときに何を引き起こすのか、阿武町は痛いほどよくわかったはずです。
間違いなく、業務の見直しは行ったほうがいいです。特に重要な業務の取り扱いはどうすべきなのか、を再考すべきですね。

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